6月11日、ガルフニュース紙は「キケ・フローレス氏がアル・アハリの監督を退任することが決定した」と報じた。
キケ・サンチェス・フローレス氏はかつてバレンシア、ベンフィカ、アトレティコ・マドリーで指揮を執ったことで知られるスペイン人指導者。2011年にアル・アハリの監督に就任し、昨季は5位、今季は2位と好成績を残した。アル・アハリは2年の契約が終了する今月、正式に延長のオファーを送り、来期も残留してもらう手筈を整えていた。
しかし記事によれば、キケ・フローレス氏自身が延長を希望せず、今季限りでの退任を決めたという。なお、彼には以前モナコが興味を示しているとも報じられていた。
ガルフニュース
キケ・サンチェス・フローレス
「とても悲しい日だ。感謝と別れを言わなければいけない時だ。本当に悲しいよ。この2年間は多くの感動を得られた。短かったが、成功だった。しかし、違う方向に進まなければいけない時が来たんだ。
関わってくれた全ての人に感謝したい。選手たちはすべての試合で最後まで戦い続け、プロフェッショナルであるところを見せてくれた。それから私が学ぶところも多かったし、成功を収めてきた。
しかし、ここを離れる時が来たんだ。お礼を言うとともに、アル・アハリの今後の成功を祈りたい」
ガルフニュース紙によれば、その後任候補の最有力は元スペイン代表DFアイトール・カランカであるという。
アイトール・カランカは1973年生まれの39歳。2006年に引退後はスペインU-16代表を率い、今季はレアル・マドリーのアシスタントコーチを務めた。チェルシーに移ったジョゼ・モウリーニョとともにイングランドへ渡るのではないかとも報じられているものの、現在のところはフリーの状態である。
なお、同時に検討されているのはフルミネンセの監督を務めているアベウ・ブラガ氏であるとのことだ。
ガルフニュース
アル・アハリ関係者
「カランカは最有力候補だ。彼は今モウリーニョとともにドバイを訪れており、彼自身がアブドゥラ・アル・ナブダー会長に契約を持ち掛けているんだ」