8月3日、フランス・リーグアンの開幕を前にして、前年度のリーグ王者とクプ・ドゥ・フランス王者が戦うトロフェ・デ・シャンピオン(フランススーパーカップ)が開催され、パリ・サンジェルマンが2-1でボルドーを下し、今季初タイトルを獲得した。

この大会は2009年からは毎年国外で行われており、今季はガボンの首都リーブルヴィルが舞台となった。なお、来年は中国での開催が有力視されている。

昨季リーグ・アンを制したパリ・サンジェルマンは、監督がローラン・ブランに替わったが、昨季のメンバーとほとんど同じ面子を配置してこの試合に臨んだ。

対するクプ・ドゥ・フランス王者のボルドーは、トレムリナスの移籍で若きプンジェを配したほか、センターバックにコンバートしたグレゴリ・セルティッチをレギュラーで起用し、初の公式戦を革新的な形で迎えていた。

意外にも、この試合はボルドーが良い形で展開を進めた。ボールは保持されても我慢強く守り、決定的なピンチを運良く逃れつつ、38分にはモーリス=ベレイのクロスからアンリ・セヴェがヘディングを決めて先制点を奪取。ちょうどこのとき、ジャレとアレックスのポジションが替わっていたことでパリ・サンジェルマンの守備が混乱し、マークが完全に外れていた。

しかし終盤、ローラン・ブラン監督が3名の交代枠を一気に使い切るギャンブル的な采配を行うと、流れは一気にパリ・サンジェルマンへと傾く。

ラベッシ、パストーレ、モッタと実績ある選手に替わって、ヴェッラッティ、コマン、オンジェンダと20歳以下の若き3名がピッチに入り、彼らの精力的なプレーがチームを活性化させた。

そして、82分にイブラヒモヴィッチのワンタッチパスから、途中出場のオンジェンダが抜け出して同点ゴールを奪取。さらに後半ロスタイム4分にヴェッラッティのフリーキックからアレックスがヘディングを決めて逆転。土壇場で試合をひっくり返し、劇的な勝利をものにした。

パリ・サンジェルマンは1995年、1998年に続いて15年振り3度目のトロフェ・デ・シャンピオン獲得となる。

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