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南米予選で2013年9月5日現在、アルゼンチンに続く2位のコロンビア。エースストライカーのファルカオとともに4大会ぶりの予選突破を目指し、本日6日に3位エクアドル、10日に5位ウルグアイという大事な連戦を迎える。

コロンビアは1962年のチリ大会でW杯初出場を果たしたが、黄金期と言えるのはやはり1990年代。特に、1994年のアメリカW杯では優勝候補の一角に挙げられた。その大きな要因となったのが、今から20年前、1993年9月5日に行われた南米予選最終戦、W杯出場をかけたアルゼンチンとの一戦である。

英雄マラドーナを擁して、1986年にW杯優勝、1990年にも準優勝という成績を残していた当時のアルゼンチン。1993年夏にはコパ・アメリカ連覇も達成し、アルゼンチンのバシーレ監督はコカインの使用により15ヶ月の出場停止処分を経ていたマラドーナを外して予選終盤戦に臨む。ところがそこに、フランシスコ・マツラナ監督率いるコロンビアが襲いかかった。

グループ1位コロンビア、2位アルゼンチン、両者の勝ち点差1という状況で迎えた予選最終戦。5万人以上が詰めかけたブエノスアイレスのエスタディオ・モヌメンタルは大歓声に包まれ、最終的に5つのゴールが生まれたが、決めたのはなんと全てアウェイチーム。

「ライオン丸」こと司令塔のバルデラマによって攻撃のリズムが生み出されると、MFリンコン(19番)とFWアスプリージャ(11番)がそれぞれ2ゴール。さらに、85分にバレンシア(13番)が駄目押し点を決め、エースストライカーのバティストゥータが不発に終わったアルゼンチンに対し、コロンビアが5-0の歴史的大勝を収めたのだった。アルゼンチン実況の力のない言葉がなんとも胸に刺さる・・・。

予選での好調ぶりから、あのペレが優勝を予想したコロンビアだが、本大会では1勝2敗でまさかのグループステージ敗退。有名な「ペレの呪い」が始まったことでも知られる。なお、大陸間プレーオフに回ったアルゼンチンはマラドーナを呼び戻し、オーストラリアを破ってなんとか本大会に出場。しかし、W杯中にそのマラドーナがドーピング違反により大会を追放され、チームもベスト16に終わっている。

ちなみに冒頭の写真は、アルゼンチンのスポーツ誌『El Gráfico』のコロンビア戦直後の表紙。“¡Vergüenza!”はズバリ「恥!!」である。

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