マンチェスター・ユナイテッドが冬の移籍マーケットで大型投資を行うと報じられている。『Daily Mirror』によれば、デイヴィッド・モイーズ監督はユナイテッドの役員会から5000万ポンド以上の予算が与えられる見込みであるという。
WBAに敗北した事で24年間で最悪のスタートとなってしまったマンチェスター・ユナイテッド。指揮官は選手の不足を認めており、オーナーであるグレイザー家もプレミアリーグの競争が激しくなっている事を認識しているようだ。これはライバルクラブが多くの投資を行っているからであり、グレイザー家はモイーズに対して必要な資金を提供するつもりであるという。
ユナイテッドは夏の移籍マーケットでは様々な選手の獲得に動いた。セスク・ファブレガス、ティアゴ・アルカンタラ、ダニエレ・デ・ロッシ、アンデル・エレーラ、そしてレイトン・ベインズ。レアル・マドリーのレフトバック、ファビオ・コエントラォンについてもローンでの獲得を狙っていたと報じられている。しかしながら噂された選手の中で獲得できたのはマルアヌ・フェライニただ1人であり、結果的に成績が出ていない事が「補強不足」の論調を強める格好となっている。
獲得候補筆頭と目されているのはアスレティック・ビルバオのMF、アンデル・エレーラだ。ユナイテッドは2年半もエレーラを追いかけていたが、夏のマーケットでは3100万ポンドの売却条項を行使することを嫌っている。しかし、今季の苦しいスタートにより、彼を獲得するために動くと『Mirror』は報じている。エレーラ本人としてはスペイン代表チームに定着するチャンスを得るためにもユナイテッド加入に前向きと言われている。
ユナイテッドが照準を定めるもう一人の選手がポルトのDF、エリャキン・マンガラであるという。かつて屈強なコンビとして欧州に名を轟かしたリオ・ファーディナンドとネマニャ・ヴィディッチのコンビは既にパフォーマンスが下り坂に突入している。22歳のマンガラは3780万ポンドの売却条項が設定されているため決して安くはないが、ユナイテッドのセンターバックが今季の弱点になっているため可能性があるとの事。
苦しいスタートから補強の噂が絶えないユナイテッド。近年1月のマーケットで大きく動いたケースはあまり記憶に無いだけに、どのような動きを見せるのか注目が集まっている。