昨季リーグ16位でなんとか1部残留を果たしたオサスナだが、今シーズンも楽ではない戦いが続いている。

9節を終えて2勝1分け6敗で、リーグ下から3番目の18位に沈んでいるのだ。さらに、直近のバルセロナ戦ではMFシシが膝を痛めて負傷交代。 昨季も負傷による長期離脱でシーズン中に登録抹消となったシシは今回の負傷により再び長くチームに戻れない可能性が高くなった。

 

『Marca』によればシシは前十字靭帯断裂、左ヒザの半月板損傷という重傷で、まだ手術をいつ行うかは決まっていないというが、7か月ほどの離脱が見込まれている。

今季開幕4連敗でシーズンをスタートしたオサスナは、第3節終了後には2011年からチームを指揮していたホセ・ルイス・メンディリバル監督を解任。 ミゲル・アルチャンコ会長が「若くて献身的な監督」を探していると述べるなか、後任には昨季アルメリアを1部昇格に導いたハビ・ガルシア(43歳)を指名した。 パンプローナ出身のガルシアは監督就任に際し、「自分の出身地の監督になれて誇りに思う。1年前、私が見たサダール(オサスナのホームスタジアム)を震わせていたチームを取り戻したい」 と意気込みを語ると、ここまでの6試合を2勝1分け3敗というまずまずの結果を出している。前述のバルセロナ戦ではホームで0-0のスコアレスドローに持ち込み、開幕8連勝中だった王者バルサから今季初めてとなる勝ち点1をもぎ取ってみせた。

だが、ガルシア監督が「我々は勝ち点を得たが、素晴らしい選手を失ってしまった。とても嘆かわしい日だ」とシシの離脱を嘆いたようにチームを悩ませているのが多すぎる負傷者だ。

プレシーズンが始まった7月以降、負傷した選手は実に14人。解任されたメンディリバルもシーズンが始まる前に6人の選手を失っていた。そのなかのひとり、FWニノはシシ同様に重傷でトレーニングに復帰できるのは早くて年明けとされている。

また、ガルシア就任後もGKアシエル・リエスゴ、DFイオン・エチャイデ、MFロベルト・トーレス、MFエミリアーノ・アルメンテロス、MFラウル・ロエ、そしてシシが負傷しているそうで、またバルセロナ戦で足を痛めたFW オリオル・リエラも大腿部の打撲に苦しんでいるという。(リエスゴとエチャイデは復帰済み?)

そのため、ガルシア監督は次節アウェイでのセビージャ戦に向けて、BチームからGKアンデル・カンテロ、DFダビ・ガルシア、MFホルヘ・ゴメスの3人をピックアップし、トレーニングに参加させたそう。

9節を終えてわずか5ゴール(リーグワースト2)と得点力不足に苦しむオサスナだが、明るい兆しはここ2試合は無失点を続けており、その2試合で勝ち点4を手にしていること。これにはガルシア監督も一定の手応えを感じているようだが、まだ進歩は必要だとも話している。また、チームの精神状態は悪いわけではなくとてもアクティブだとも語った。

週末土曜日のセビージャ戦ではシシ、ニノの他にアルメンテロス、ロエ、リエラの出場が危ぶまれているようだが、出場停止からMFアルバロ・セフドが戻ってくる予定。 この試合でも粘り強く戦い勝ち点を得ることはできるだろうか。

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