10月27日、AFP通信は「FIFAのゼップ・ブラッター会長は、人種差別的な行為に対してはより厳しい制裁が必要だと話した」と報じた。
現在イングランドではThe FA(イングランドサッカー協会)の創立150周年を祝う式典が行われている。それに出席したゼップ・ブラッター会長は、近年サッカー界で目立っている人種差別問題について、より厳しく勝ち点没収、大会追放という処分を科す必要があると訴えた。
AFP
ゼップ・ブラッター FIFA会長
「これらはFIFAの会議において決定されてきたことだ。
人種差別主義のに対しては罰金を科し、それは誰かによって支払われてきた。しかし、無意味だった。
無観客試合という処分を科してきた。フットボール精神と相手に対する敬意を欠いているからだと。しかしそれも無意味だった。
チームを大会から追放するか、あるいは勝ち点を没収する必要があるだろう。そのような罰則があってこそ、人種差別主義に抗うことができるのではないか。
我々はそれによって悪役の一人となるだろう。しかし、皆の助けを得て実行すべきものだ。フットボールから人種差別を洗い流すには、厳しい制裁なしでは不可能だ」
先日行われたUEFAチャンピオンズリーグでは、CSKAモスクワとのアウェイゲームを戦ったマンチェスター・シティのコートジボワール代表MFヤヤ・トゥレが人種差別的なヤジを受けていたと訴えていた。