スペイン紙『MARCA』は現地時間30日、ブラジルサッカー連盟がアトレティコ・マドリーに所属するヂエゴ・コスタからブラジル国籍を剥奪するため法的手段に出るだろう、と伝えている。
連日お伝えしている今回の一連の騒動。現在アトレティコで圧巻のパフォーマンスを披露するヂエゴ・コスタはブラジルとスペインの二重国籍を所有しており、どちらの代表チームでプレーするのかが大きな注目点であったが、先日ヂエゴ・コスタ自身がスペイン代表でのプレーをFIFAに通達。事実上、スペイン国籍を選択したことになり、大きな話題となっていた。
これに対してブラジルサッカー連盟は、ヂエゴ・コスタからブラジル国籍を剥奪する強行手段に出るようで、弁護士のカルロス・エウへニオ・ロペス氏は「彼はブラジルサッカー連盟へのレターの中でブラジルへの愛を語っていたが、スペイン代表を選択した。ブラジル代表で2試合のプレー経験があるのにね」とコメントしている。
ヂエゴ・コスタは2012年、ブラジル代表としてロシア代表およびイタリア代表との親善試合に出場経験がある。FIFAの規約によると、多重国籍選手は国際Aマッチ公式戦に1試合でも出場すると今後はその代表チーム以外でのプレーができなくなってしまうが、この試合は公式戦ではなかったため今回のような手続きになった模様。
同氏は「ヂエゴ・コスタにはスペインサッカー連盟から何かしらの抑圧があったはずだ。彼の決断に金銭が絡んでいたことは明らかである」としつつ、「国際親善試合はFIFAからの拘束力があるため、我々としては(招集を拒否することを)受け入れることができない。先日発表されたFIFAランキングでスイスが7位と躍進できたのは、我々ブラジルのおかげでもあるのにね」と述べている。
ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督は「ヂエゴ・コスタはブラジル国民の夢を裏切った」とコメントしており、ブラジルサッカー連盟とヂエゴ・コスタの関係は、今後ますます悪化しそうだ。
【公式】ヂエゴ・コスタがスペイン代表でのプレーを選択、スコラーリ監督は「裏切った」
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ