2014/1/21 - シーブ・スポーツ・コンプレックス(マスカット)
イラク U-22 1-0 日本 U-22
84’ カラフ
GL最終節でオーストラリアに大勝し、決勝トーナメントに進出した日本。しかしその1回戦、フル代表経験を持つメンバーが揃ったイラクに終始苦戦。終盤に失点し、0-1で敗北した。
大勝したこともあってか、日本は前回と同じ中盤に5枚を入れたフォーメーションを使用。オーストラリア戦では人数を合わせた形でプレスをかけやすくしていたが、今度は逆に相手とミスマッチになる形に。結果的には、このためにかなり押される展開となった。
イラクはまず最前線に人数をかけて中盤を空け、フィード一発が出来なければ日本の守備の外側でボールを回し、日本の3センターやセンターバックがどこかに食いついてスペースが空いたら中央へ入れる、ならなければ外から仕掛けてクロスという形で攻め込んできた。
日本は前に鈴木武蔵が一枚で待っており、中央では人に合わせない守りになりがちで人数が余り、その外側でボールを回す選手には間合いが空いてしまってプレスをかけられない。よってラインが下がり、ボールを回され、前線に収まらないため攻撃に移ることが出来ず、押し込まれる状態となった。
それでも混乱しきってしまうことはなく我慢して耐え、イラクが大きなチャンスを外してくれるなどして失点を逃れることが出来たのは、日本にとっては幸運だった。後半の半ばも過ぎるとイラクの焦りも感じられるようになり、金森、荒野を投入して4-4-2に変更した日本もバランスを改善させてカウンターを狙えるようになる。
しかし、その反撃に出た終盤になって、日本の守備が崩れてしまった。ロングボールをマルワン・フサインが競って裏に落とすと、カラフがスピードを生かして飛び出し。櫛引が前に出るも間に合わず、シュートに持ち込まれゴールを破られた。
この後日本は浅野を投入して3トップに変更し、前線に人数をかけて得点を狙うも、守備を固めるイラクの前に大きなチャンスを作れず。結局このまま試合は終了し、日本は決勝トーナメント1回戦で大会を去ることになった。