AAP通信は「ウェリントン・フェニックスの監督を務めているアーニー・メリック氏は、Aリーグがベンチの保護カバーを禁止していたことを批判した」と報じた。

先週、アデレード・ユナイテッドに大敗したシドニーFCのフランク・ファリーナ監督は、スタンドのファンから飲み物のボトルが投げ込まれたことに対して「ベンチに保護カバーが必要ではないか」と呼びかけた。

それを受けてリーグ会長のダミアン・デ・ボハン氏が「アジアカップ2015の開催に合わせて設置されるルーフがそのまま継続して使用できる」と明かし、来季からついにAリーグにも導入されることが発表された。

FFA

Aリーグでは通常このようなベンチが使用されている

唯一これまでリーグの指示を無視してベンチにルーフを設置してきたウェリントン・フェニックスのアーニー・メリック監督は、これまで禁止してきた連盟の判断を批判した。

AAP通信

アーニー・メリック ウェリントン・フェニックス監督

「結局、これが誰の責任なのかということは重要じゃない。その現実が終わると言うことが、最も重要なんだよ。

私はこれまでの7シーズン、毎年言ってきたよ。コーチがベンチで危険を避けられるようなものが必要だとね。世界でただ一つの国だよ。観客からわずか2メートルのところで、監督や選手がバーベキューで使うようなプラスチックの椅子に座ってるのは。

我々は毎年サッカー連盟に言ってきた。それに対する弁解は稚拙なものだった。多くの理由を考え出してきた。たとえば、それが観客の視界を遮るからとかね。滑稽だよ。

競技場は半分カラなんだ。観客は動くことが出来る。我々がそこには警備員がいると言ったら、今度はカバーが高すぎるからと言うんだ。本当か? あれが高価すぎるっていうのか? どれだけバカげた話なんだ。安全のためのものなんだよ。

禁止されていたが、それはもう終わりだ。ウェリントンが連盟の指導を無視してカバーを導入した際には、私はここにいなかった。しかし、クラブは『外さなくて良い』と言った。そして、連盟の方が降参したよ。

我々はアジアカップとコンフェデレーションズカップを主催してきたんだ。そんなに愚かではない。どの国だって持っているものだ。コーチの安全を守らなければならない」

ウェリントンのウエストパック・スタジアムは独自にルーフを設置

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手