プレミアリーグ上位クラブのチケット価格高騰が止まらない。

2012年にBBCが伝えたところによると、同シーズンのチケット価格が平均してもっとも高かったのはアーセナルで、最も安かったニューカッスル・ユナイテッドのおよ9倍もの値がついていたことが分かっている。

サポーターにとっても大きな懸案事項となっているアーセナルのチケット料金だが、間もなくやってくるUEFAチャンピオンズリーグのベスト16対バイエルン・ミュンヘン戦でもその高騰が問題となっているようだ。

アーセナルのチケット高騰問題 

英国『Mail Online』によると、このバイエルン戦では年間チケットホルダーでもチケットの獲得に62ポンド(およそ1万570円)から132ポンド(およそ2万2500円)を要するようで、同紙はその詳細を取材している。

英国に在住するアーセナルサポーターのスティーヴン・マクスウェルさんは同クラブの年間チケットホルダーである。シーズン前におよそ34万円を払い、最愛のクラブのゴールドの年間チケットを獲得。しかし、愛するチームから受けた思わぬ仕打ちにショックを隠し切れない。

スティーヴン・マクスウェル
(アーセナルの年間ゴールドチケットホルダー)

「こんなこと(バイエルン戦の観戦を諦めること)をするなんて、全く楽しくないよ。まるで、愛する人との格闘を繰り広げているようだ。アーセナルは、僕のことを愛してくれない恋人のようだね」

マクスウェルさんは今回のバイエルン戦のチケット発券に118ポンド(およそ2万円)が必要だったそうで、楽しみにしていた大一番の観戦をキャンセル。また、アーセナルサポーターの代表者ティム・ペイトンさんも「事態をとても心配している。年間チケット保有者は、予め34万円も支払っている。これは世界最高額だよ」と不満のたけを同紙に不満のたけを語っている。

ちなみに、アーセナルと対戦するバイエルンでは1試合のチケット価格が24.8ポンド(およそ4200円)か60ポンド(およそ6100円)とかなりお手頃価格。健全経営で世界最先端を行くブンデスリーガとの差は、こういう場面でも表出しているかもしれない。

2月から3月まで、恐ろしいペースで試合をこなすアーセナル。偉大な指揮官に導かれた世界王者との大一番に、どんな戦い方を見せるのだろうか。

UEFAチャンピオンズリーグRound of 16 1stレグ、アーセナル対バイエルン・ミュンヘンの試合は日本時間2月20日(水)午前4時45分からキックオフ予定。


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