今週末いよいよ待ちに待ったJリーグが開幕するが、Jリーグと同じく春秋制を導入しているアメリカ・MLSも来月8日に開幕を迎える。

そのMLSで過去4度の準優勝経験を持つニューイングランド・レヴォリューションは26日、来年のMLSスーパードラフト第四ラウンドの優先権と引き換えに同リーグのバンクーバー・ホワイトキャップスから元日本代表MF小林大悟を獲得したことを発表した。

小林は現在31歳。高校サッカーの名門・清水商高を卒業して2001年に東京ヴェルディでデビューし、以降、大宮、スタバエク(ノルウェー)、イラクリス(ギリシャ)、清水と国内外のクラブを渡り歩き、2013年1月にアメリカ・MLSに参加するカナダのバンクーバー・ホワイトキャップスへ加入。

日本代表としては2003年のFIFAワールドユース(現U-20ワールドカップ)に出場し、A代表には2006年8月9日に行われたトリニダード・トバゴ代表戦での1キャップを持っている。

ホワイトキャップスでは昨シーズン、1シーズン前より在籍していたディビッドソン純マーカス(元徳島など)らとともにプレーし32試合に出場、3ゴール4アシストを記録した。しかし終盤は先発メンバーから外れる機会が増え、クラブは11月28日に契約延長のオプションを拒否。保有権は引き続きクラブが所有していたが、小林はプレシーズンのトライアルに参加していた。

カール・ロビンソン(現ホワイトキャップス監督)

「ダイゴは良い人間であり良い選手だったが、我々が前進するうえで彼の居場所はなかったんだ」

「彼のニューイングランドでの最高の幸運を願っているよ」

マイケル・バーンズ(ニューイングランド・レヴォリューションGM)

「ダイゴは我々のシステムによくフィットする技術的に才能豊かなプレーヤーだね」

「彼は私たちと一緒に(プレ大会が行われている)ツーソンにいた時、チームに上手く溶け込んでいた。我々は早く彼がここに戻ってくることを楽しみにしているよ」

1995年創設のニューイングランド・レヴォリューションはこれまでMLSでの優勝こそないものの4度の準優勝の経験を持つ強豪。2007年には日本から元日本代表の平野孝、山田卓也が練習に参加しているが両者とも加入には至らなかったため、小林はクラブが獲得した最初の日本人選手となった。

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