現地時間27日、カザフスタンで行われた第54回UEFA総会において、新たなコンペティション「UEFAネイションズリーグ」の創設案が承認されたと発表した。

54の加盟国を誇り、世界のフットボール界をリードするUEFA。そんなUEFAがまたしても画期的なアイディアを導入する。

なんでも、代表戦の価値向上を目論み、欧州内で新たなリーグ戦を創設するというのだ。『ESPN』によれば、欧州選手権やW杯の予選が行われない9月と11月にリーグ戦が行われ、欧州選手権とはまた異なる「欧州王者」を決定する。

今回の決定により、ヨーロッパの代表チームは9月と11月に他大陸との国際親善試合を行うことが基本的にできなくなり、昨年末に日本代表が実現したような欧州遠征の可能性が事実上低くなった。 また、これにともない欧州選手権予選は2020年大会より3月からスタートされることになる。

UEFAによればその詳細はまだ決定されていないものの、UEFAランキングに基づき54ヵ国を4つに区分し、2018年からそこでリーグ戦を行うとのこと。

リーグには当然、同レベルのチームがひしめくこととなり、熱戦必至。同レベルのチームのみで集めること、またリーグ戦形式にすることで代表戦の注目度を集めようという画策のようだ。リーグ間には昇格および降格のシステムもある。

ちなみにこのUEFAネイションズリーグでは、UEFAチャンピオンズリーグのように決勝ラウンドも行われるようで、上位12チームによってトーナメントが行われる。決勝ラウンドまでに1年の年月がかかるようで、比較的長期的なコンペティションになるようだ(詳細は不明)。

将来的にはW杯予選を統合したコンペティションに移行するようで、世界の各国代表に影響を及ぼしそうである。

ちなみに、2015年から国際親善試合は毎年3、9、10、11月と奇数年の6月に各2試合、2年で計で18試合を行う計画案がFIFAから発表されており、世界的に強化試合の数が減ることになっている。

選手の試合数増加を懸念する声もあったが、試合数が増加するというよりは、リーグ戦形式になることで「手の抜けない試合が増える」といった意味合いになりそうだ。

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