ブラジルの地で開催されている2014年ワールドカップ。

白熱の戦いが続く4年に一度の祭典を秘かに支えている国があったそう。それはアジア地域に属するパキスタン・イスラム共和国。

『flickr.net』で知られざるパキスタンの女性たちの貢献について配信していたので紹介。

パキスタン出身のフォトジャーナリスト、サラ・ファリドさんはこれまでは主にテレビ、ラジオのプロデューサーとして活動してきたというが、第一子が誕生したことを契機に写真撮影に対する情熱を追い求めることを決心したんだそう。そのサラさんは今ワールドカップで自国が果たしている役割を捕えようと試みている。『Reuters』との仕事で彼女が訪れたパキスタン北東部の街、シアールコートには2014年のワールドカップ公式球を生産する工場がある。

adidasのために稼働していた中国の製造業者がその生産需要に追いついていけなくなった時、シアールコートの工場オーナーであるアクタルさんは行動を起こしたという。設備を一新し、供給を申し出たそうで、たった33日で公式球を生産することにこぎ着けた。(これまでにドイツ、フランス、そしてCLのボールの生産には携わっていたそう)

その生産工場に足を踏み入れたサラさんは女性たちが多く働いていたことに驚いたという。(下記映像では全員女性だったと伝えている)

「珍しいことでした。パキスタンでは女性はほとんど工場では働かないので。ほとんどの女性はとても保守的な環境で育ちます。(工場で働く女性たちは?)大半が高校を卒業したばかりでした。家庭の経済的な事情によるもので彼女たちは家族のために稼いでいるようです」

伝統的に女性は仕事をする代わりに若くして結婚するという社会で生きるサラさんは多くの女性が働く光景に特に勇気づけられたという。

「私にとっては驚きべきことでした。女性たちがお金を稼ぎ、経済的に独立するための機会が得ない限り、彼女たちは社会において本当には独立することはできないので」

最後にサラさんはこう締めくくった。

「普通、人々はワールドカップといえばフットボールのスターたちを連想します。でも、今回はボールがどこからやって来たのかのほうをより(考えるように?)」、「私たちはチームとしては(W杯に)参加していません。でも、どの試合のボールもパキスタン製です。そのことにとても充足感を感じます」

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