現地時間25日、ポルトのエスタディオ・ド・ドラゴンで、アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ、通称デコの記念試合が行われた。

2003-04シーズン、ジョゼ・モウリーニョが率いたポルトの司令塔として君臨し、2006-06シーズンにはバルセロナで魅惑のアタッキングフットボールを体現したデコ。 先日お伝えしていたように、この試合はそんなデコの功績を讃えるために行われ、2003-04シーズンのポルト、また2005-06シーズンのバルセロナのメンバーが中心になって行われた。

気になる先発メンバーはこちら。

ポルト2004

GK:ヴィトル・バイーア
DF:パウロ・フェレイラ、ジョルジュ・コスタ、ペドロ・エマニュエル、ヌーノ・ヴァレンテ
MF:コスティーニャ、マニシェ、アレニチェフ、デコ
FW:デルレイ、ベニ・マッカーシー
監督:フェルナンド・サントス

2003-04シーズンの決勝に先発した選手のうち、なんと8人が揃ったこの試合。ベンチにはアンドラーデ、セルジオ・コンセイソン、リカルド・カルヴァーリョ、アレニチェフなど同チームの黄金期を支えた選手も控えており、デコの求心力の強さが窺い知れる。

コスティーニャ×マニシェ×デコというポルトガル代表でも抜群の構成力を発揮した中盤が懐かしい。対するバルセロナメンバーはこんな感じ。サミュエル・エトーがTwitterに投稿した写真からご紹介しよう。

全員お分かりになりました?

バルセロナ2006

GK:ジョルケラ 
DF:ベレッチ、オレゲール、ファン・ブロンクホルスト、シウビーニョ 
MF:ファン・ボメル、ジェラール、ダーヴィッツ 
FW:グジョンセン、ジュリ、エスケーロ
監督:ヘンク・テン・カーテ

ベンチにはエトーやメッシの姿も。 事前の報道によればチャビやイニエスタにも参加の可能性があったのだが、バカンスの都合が合わなかったのか、出場することはなかった。

かつて、名レフェリーとして名を馳せたルボシュ・ミヘルの笛でキックオフ。平日にもかかわらずチケットは完売し、49,410人のファンがスタジアムに押し寄せた。デコは前半をポルトで、後半をバルセロナでプレーしたそうだ。

試合前に表彰されるデコ。

みんなでの記念撮影もこんな具合。

こんな素敵なレガース(すね当て)で試合に挑んだデコ。

選手たちのリラックスした表情だけでも楽しめそうなハイライト動画はこちら。あのアンドラーデ、かなりふくよかになってました・・・。

デコはこの試合で2ゴール。両チームで1点ずつを記録したが、そのいずれも、いかにも“デコらしい”柔らかなタッチによるものだった。

難しいことはしないが、吸い付くようなトラップとボールコントロールで多くのファンを魅了したデコ。特にバルセロナではあのイニエスタにも強い影響を与えたとも言われており、いかにも“職人”というタイプの選手であった。

選手たちが一同に会し、こうした時間を過ごすのもサッカーの素晴らしさといえるだろう。

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