マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるギャリ・ネヴィル氏が、プレミアリーグの現状を批判した。

ベッカムやスコールズと同じく、ユナイテッドが輩出した“伝説の92年組"の一人ギャリ・ネヴィル。ほとばしるパッションゆえにその発言は注目を集め、これまでにも聞いているだけでヒヤヒヤするようなコメントで楽しませてくれた。

そんなギャリー・ネヴィルといえば、英国の衛星放送『Sky Sports』のサッカー中継でコメンテーターとしても活躍していた。プレミアリーグを代表するそんなご意見番は、現在のプレミアリーグを巡るある側面に危機感を抱いているようだ。

ギャリー・ネヴィル(元マンチェスター・ユナイテッド)

「我々は今、自分たちを殺している過程にある。ゆっくりとね。

今から25年前、リヴァプールにはアイルランド人やスコットランド人選手がいた。ユナイテッドにもアイルランド人やスコットランド人はいたし、ウェールズ人選手だっていた。

リーグの上位4〜6位チームは全てそうだったんだ。しかし、今の上位6チームにそれらの選手は1人もいない(正確にはギブソンやコールマンなどがいる)。

イングランド人は2,3人いる。しかし、彼らは急激に減少している。我々は今スコットランドやアイルランドで起きていることを笑っていられるが、イングランド人選手にも同じことが起きているところなんだ。

そのことは、このブラジルW杯でのイングランド代表の低パフォーマンスの言い訳にはならない。我々はもっとよいプレーをすべきだったからだ。

しかし、少年たちは閉塞しつつある。左にも右にも真ん中にもだ。それらから抜け出す道はないんだ。

スペインやドイツでは、各チームの60%がホームグロウンプレーヤーである。イングランドでは35%なのにね。実際、バランスというものがあるし、私の考えでは50-50%がちょうどいい。しかし、このままでは我々は自殺行為を続けることになる。疑うまでもないことだ。

ユナイテッドのプレシーズンで、ファン・ハール監督が多くの若手選手を起用してくれて私は元気が出た。新しい選手の獲得より、私はテイラー・ブラッケットのプレーを見ていたいよ」

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