1月8日、『L'Equipe』は「DNCG(Direction Nationale du Contrôle de Gestion)は、アゼルバイジャン人オーナーのハフィズ・マーマドフ氏が雲隠れしたRCランスの公聴会を1月15日に延期することを決定した」と報じた。

ここ数年間大きな経営危機に陥っているRCランス。2年前には破産の危機にも晒されたものの、アゼルバイジャン人実業家のハフィズ・マーマドフ氏が支援したことによって持ち直し、リーグ・アン昇格にも成功した。

ところが今季は再び大きな危機に直面。開幕前にはそのマーマドフ氏からの資金がなかなか到着せず昇格が保留となり、予算を1000万ユーロ削減することで許しを得る形に。

さらに秋にはその時に振り込まれるはずだった250万ユーロも滞り、RCランスは予定された予算も遂行できない状況になった。そして1月5日にはハフィズ・マーマドフ氏と連絡も取れなくなったという。

RCランスの会長を務めているジェルヴェ・マルテル氏11日からアゼルバイジャンに飛び、クラブの所有権についての確認を行う予定となっている。

また、シーズンを終えるまでに必要な額の1400万ユーロにはまだわずかに届いていないため、何らかの資金調達を行っていくことも発表されている。

ハフィズ・マーマドフ氏はアゼルバイジャンリーグのFKバクーを所有する実業家であるが、昨年から資金繰りが悪化。強豪クラブであったFKバクーは予算の大幅な削減を余儀なくされており、マーマドフ氏自身も巨額の債務の返済が滞っているため資産の凍結が行われている状況にある。

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