ブログ「中国足球情報」のzz氏をご存知だろうか。

中国人ならではの現地情報網と、4歳のころから日本に住んでいるという日本語力により、知る人ぞ知る中国サッカーの“伝道師存在"となっている。今回はそのzz氏に、アジアカップ中国代表メンバーを紹介していただこう。


12月23日にアラン・ペラン監督はアジアカップに望む代表メンバー23名を発表。

サプライズはDFのレギュラー格だった馮瀟霆、李学鹏の落選。 U21から李昂、劉彬彬、廖力生が抜擢。

ペラン監督はヴォルフスブルグに加入した張稀哲を守備の貢献度低さ理由に就任以来1度も起用しないなど、自分のカラーが強い。選手にフィジカル面の強さを求めている。江蘇舜天から6人が選出されたのは、孫可筆頭に彼らの「戦える」面を重視している現われ。平均年齢24.4歳は歴代最年少で、15人がアジアカップ初出場。

予想フォーメーションは4-2-3-1だが、守備的に戦う場合はウィング削り蔡慧康入れて3ボランチも本職CFが2人しかいない、所属クラブでSBの2人組むCB、鄭智の代役問題など不安も多々・・

(予想フォーメーション)

GK

1 曽誠(ゾン・チェン)

広州恒大 1987/1/8

前回大会は控えだったが恒大でアジア制覇経験するなど守護神に定着。今大会は王大雷の追い上げ激しく競争は熾烈。10代にインドネシアリーグでプレイ経験あり。

23 王大雷(ワン・ダーレイ)

山東魯能 1989/1/10

2004年U16アジアユースMVP、翌年U17ワールドユース8強、10代でA代表召集されてから伸び悩み気味だったが今年に入り代表戦で好パフォーマンス。安定感は曽誠に劣るが勢いに乗れば頼もしい存在。

12 顔駿凌(ヤン・ジュンリン)

上海上港 1991/1/28

ペラン就任後に定着した第3GK。12月のキルギス戦で代表デビューも交代無制限であったためFIFAのキャップ認定はまだ無い。

DF

5 張琳芃(ジャン・リンペン)

広州恒大 1989/5/9

右腕の刺青が特徴的な「中国のセルヒオ・ラモス」。クラブで右SBだが代表ではCBか。鄭智不在時はキャプテン担い気迫溢れるプレーは魅力だが、ACL浦和戦で山田暢久と揉めて退場するなど気性の荒さが問題。現役中国人選手で市場評価額最も高くかねてより欧州移籍を熱望しているがリッピが許可せず諦め気味。

2 任航(レン・ハン)

江蘇舜天 1989/2/23

代表とは無縁だったが、堅実な守備が評価されペラン就任後最多出場。当初は左SBだったが馮瀟霆の落選でCBのスタメンが濃厚。

3 梅方(メイ・ファン)

広州恒大 1989/11/14

降格した武漢から昨年恒大に移籍。本職のCBだけでなく両SBもこなし貴重なバックアッパーになっている。しかしレギュラー格の馮瀟霆、李学鵬が落選し控えである梅方の入選は驚き。フランスのストラスブールでトライアル経験あり、フランス語ができるからという噂も。

13 劉建業(リュウ・ジェンイェ)

江蘇舜天 1987/6/17

ボランチ兼任右SB。近年は潰し屋系ボランチに定着。江蘇ではキャプテンも務めACL仙台戦でゴール決めるなど攻撃面も貢献。前回大会もメンバー入りしたが出番なし。

4 姜至鹏(ジャン・ジーペン)

広州富力 1989/3/6

今期新加入の富力でACL出場に貢献。任航のCB転向により左SBのレギュラーが濃厚。

14 吉翔(ジー・シャン)

江蘇舜天 1990/3/1

2011年に開始7秒で恒大から得点奪うなどFW/ウィングだったが今年サイドバックにコンバートされて12月シリーズ初選出で代表入り。右MFは激戦区なので右サイドバック起用か。

6 李昂(リ・アン)

江蘇舜天 1993/9/15

江蘇ではルーキーながら不動のCBとしてフル稼働。守備面だけでなくクラブでプレースキッカー務めるなど足元があり、フィード能力と将来性を買われてのサプライズ入選。チーム最年少でU21代表でも主軸。

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