指揮官アギーレについて、語る。
タカク 「では、アギーレ就任に関して話していきますか。大武さんどうですか、アギーレは殺し屋の目してます?」
一同「(笑)」
大武「目は、OKかなと」
タカク「本場の人ですからね(笑)」
大武「私はザックよりも好きかも」
タカク「大武さんは、監督では誰が好きなんですかね? 例えば」
大武「ヨーロッパだとモウリーニョ、代表監督的にはオシムとトルシエですね」
タカク「スケゴーさん、さっき可愛く『いやだ』って言ってましたけど、アギーレのどこが嫌ですか?」
結城「駄々っ子感がありましたよね。あれ。可愛い一面まで見せるとか、流石です(笑)」
スケゴー 「アギーレの勝利の方程式は、ボランチに肉体派の選手を置いて、カウンターというシンプルなものでした。戦術家というよりも、モチベーターとして優秀なタイプです。しかし、今回は体格的に不利な日本人のチームということもあって、テクニック重視のスタイルで試合に臨んでいますが、まったくうまくいっていません。なので嫌です(笑)」
らいかーると 「僕はザックとは違うなと思いましたけど、まだ印象が薄いですね...」
タカク 「どんなところが違います?」
らいかーると 「遠藤が入ったけど、ボールの循環の仕方はやっぱり違いますね。後、セントラルにおいた柴崎が飛び出していくようなスタイルを使っているのは違いですね。強引にポジティブに考えれば、そういうところって、ザックに足りなかったところなのかなとは」
タカク「本田もワガママ言わずに走るようになってるし、ザックよりはしっかりと抑えられる監督なのかなという印象はありますね」
大武「個人的にはボール回しより、カウンターに近いスタイルが見たいんですけどね。ザックの時とは選手選考も違うし、そういった意味でも面白かった。国内の若手には、ザックの時よりも希望はあるんじゃないかという気がします。閉塞感がないという意味で」
タカク 「でも、結局アジアカップでメンバーを呼び戻したんですよね。若手中心に試したけど、戻っちゃったというか。これでどうするんですかね?」
スケゴー 「僕はオーストラリア戦の0ボランチを見たときに、アギーレに見切りをつけました。3ボランチのはずなのに、同時に香川と遠藤がトップ下の位置まで攻め上がり、長谷部がDFラインに下がってしまって、ボランチが0人になるというトンデモ戦術です...」
結城「その試合見ていないんですけど、前半は評判が悪かったようですね」
スケゴー「モウリーニョが最初にチェルシーを率いていたときに、4-3-3と4-1-4-1の使い分けをやっていました。ウイングがカットインして前線でプレーするときは、インサイドハーフが中盤を固め、インサイドハーフがトップ下の位置まで攻め上がるときは、ウイングがSHの位置に下がって攻守のバランスを取るという2パターンです。けれども、日本代表はウイングもインサイドハーフも同時に攻め上がる形でした。長谷部も最終ラインに下がっていたので3-0-4-3みたいになっていました」
タカク「結局、中盤の守備が機能せずに今野を入れたんですよね」
スケゴー「カットイン型のウイングと、トップ下的な選手を併用するのは攻撃的過ぎるのでは、と思いますね」
大武「長谷部じゃなかったら、意外となんとかなったりしないんですかね。中盤に蓋をするような選手とか」
スケゴー「無理でしょうね...」
結城「マティッチ!!」
一同「(笑)」
タカク 「確かにあいつなら...っておい。日本代表にマティッチいないからね!!」
結城「アギーレはザックと同じく、海外での評価があまり高くないので...それが個人的には、心配ですね。ザックの時も、結局イタリアでの評価に近い最終結果になってしまったので、同じ展開にならないかと。アギーレはザックと同じく、世界の一線である程度指導をこなしている分、海外での評価もある程度正確にされているんじゃないかってのもありますし」
筆者名:結城 康平
プロフィール:「良い意味で自由に、色々な文章に挑んでいきたい20代男子。目指すはQolyの「なんでも屋」系ライター。戦術系統、観戦記、個人戦術、チームマネジメント、などなど...書きたいことは一杯ですが、スキル不足。質を保ちつつ、色々なものにチャレンジしたい。座談会の司会、編集もしております。」
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