2月6日、『Telegraph』は「ニューカッスル・ジェッツのオーナーを務めるネイザン・ティンクラー氏は、クラブの債務50万豪ドル(およそ4900万円)を返済した」と報じた。

ネイザン・ティンクラー氏はオーストラリアで炭鉱などのビジネスを行っている実業家で、ティンクラー・グループの創業者。資産は2億3000万豪ドル(およそ211億円)以上であるとされている。

彼は2010年にニューカッスル・ジェッツのオーナーに就任したが、石炭の需要減や価格下落によって金融問題を抱え、クラブも経営的には苦しいものになっていたと言われる。

そして、先日ニューカッスル・ジェッツは大敗したことをきっかけに5名の選手を一斉解雇し、さらにコーチのマイケル・ブリッジス氏とも別れた。

ティンクラー氏は「クラブの敗北の文化を変えるため」と説明したが、もちろん経営が厳しいのではないかという推測がされることになった。

しかし今回、ティンクラー氏はクラブの債務のうち50万豪ドルを返済し、さらに早期に放出した選手やスタッフの未払い分の給与40万豪ドル(およそ3700万円)も支払う方針を示しているとのこと。

クラブは清水エスパルスを退団したイ・キジェ、ウエスタンシドニー・ワンダラーズからDFダニレル・マレンを獲得し、新たなCEOに元ヴィクトリア州サッカー連盟会長であったミッチェル・マーフィー氏を招へいした。

これにより懐疑論を一掃したティンクラー氏率いる新生ニューカッスル・ジェッツは、Aリーグでの強豪として名を上げていくことになるだろうか?

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