2月16日、『Gazzetta dello Sport』は「アリゴ・サッキ氏は、イタリアのユース年代に外国人選手が多すぎると批判した」と報じた。
かつてACミランで指揮を執り、現代サッカーに大きな影響を与えたことで知られているアリゴ・サッキ氏。ピストイアのマエストリ賞の式典に出席した彼は、ユース年代での試合でも有色人種が多すぎると話した。
イタリアでは昨年連盟の会長に就任したカルロ・タヴェッキオ氏が同じような発言をして活動停止処分を言い渡されており、人種差別が大きな問題となっている。
その中で、ただ外国人と言うだけでなく黒人、有色人種とカテゴライズして口に出したことは、やはりある程度の差別意識があると解釈されることが考えられ、今後の論争に発展しそうだ。
アリゴ・サッキ
「イタリアはプライドや尊厳を持っていない。我々はプリマヴェーラに多くの外国人を持ちすぎている。ユースのセクションには黒人が多すぎる。
私は人種差別主義者ではない。私がライカールトと働いたことからでも分かるだろう。しかし、ヴィアレッジョトーナメント(U-20の大会)を見ていると、あまりにも有色人種がU-20のチームに多すぎると言える。
私を人種差別主義者と思ったのなら、それは誤解だ。私が言っていることの全ては、チームに4名の有色人種の選手がいたのを見たということだ。
経歴が語っている。私はいつも偉大な有色人種の選手がいるチームを指導してきた。彼らと契約してきた。ミランでも、マドリーでもね。
私の主張は、我々イタリアが国のプライド、アイデンティティを失っているということを強調したかっただけだ」