U-21欧州選手権の開幕を6月に控え、U-21イングランド代表との強化試合を行ったU-21ドイツ代表。

35本ものパスワークからイングランドに決勝ゴールを許し2-3と敗れたが、本大会の優勝候補の筆頭と見て間違いないだろう。

そんなこの試合に向けてはベルント・レーノやマーク=アンドレ・テア・シュテーゲン、マックス・マイアーといったヨーロッパのトップクラブでプレーする選手たちが招集されたのだが(招集リストはこちらから)、キャプテンを務めたのは今シーズンからリヴァプールに加入しているエムレ・ジャンであった。

2011年のU-17ワールドカップでもキャプテンを任され、チームの3位に貢献したエムレ・ジャン。試合前、こんな優しさを見せていたようだ。

選手たちがリヴァ―サイド・スタジアムのピッチに登場し、国歌斉唱のために整列している時だった。

マスコットガールの女の子が半袖半ズボンであるのを見ると、この少女の肩に自身が着ていたアンセムジャケットをかけてあげたのだ。

当時、スタジアムは雨が降っていたという。か弱い少女には身体に堪える環境だったに違いない。

目の前の一戦に集中した状態にあっても、そうした気配りのできる余裕や優しさを感じるシーンだった。

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