英国サッカー界に長くはびこる差別問題。近年、FAやプレミアリーグは問題解決のために様々なアクションを起こしているが、このほどショッキングなニュースを英国各紙が伝えている。

『Guardian』によれば、昨年8月からこれまでにかけて、TwitterやFacebook、ブログなどのインターネットメディアで確認されたサッカー選手やサッカークラブに対する差別発言は13万4400にもおよんだそうだ。

これは英国内における差別問題を考える団体『Kick it Out』が発表したもの。

中でも最も多かったのは、リヴァプールFWマリオ・バロテッリに向けたもの。そのうち8000がバロテッリに対するものであり、その投稿の52%が人種差別的なものであったそうだ。

こうした差別発言は黒人選手に向けたものが多く、ダニー・ウェルベックに向けられたものが1700、ダニエル・スターリッジに向けられたものが1600であった。また、クラブ別で見てみるとチェルシーに対するものが2万、リヴァプールに対するものが1万9000もあった。

ちなみに、差別的投稿の種類は以下の通りである。

人種:28%
ジェンダー:25%
性的志向:19%
障がい者:11%
反ユダヤ主義:9%
反イスラム主義:5%
年齢:2%
性転換:1%

確認できた投稿のうち88%がTwitterによるものであり、一方ブログは1%ほどであったという。

また『Mail Online』によれば、そうした発言が今シーズン最も飛び交った試合は今年1月に行われたキャピタル・ワンカップ準決勝チェルシー対リヴァプール戦であるよう。

バロテッリとリヴァプールに向けては2.6秒ごとに差別的投稿がされているというショッキングなデータもあり、英国内における差別問題の深刻さを伝えるニュースであった。

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