ギリシャで行われていた2015年U-19欧州選手権。

注目のタレント、マルコ・アセンシオの活躍もあり、スペイン代表が見事優勝を飾っている。

この大会は毎年行われるU-19世代の大会で、これまでにもフェルナンド・トーレスやソティリス・ニニス、ラース・ベンダーやスヴェン・ベンダーといったタレントが大会MVPに輝いたことで知られている。偶数年の大会では上位6チームに翌年に開催されるU-20ワールドカップの出場権が与えられる。

今大会の決勝のカードであるスペイン対ロシアはグループステージの再戦でもあったが、この時の結果は1-3でロシアが勝利。しかし、決勝の舞台ではスペインが2-0で勝利し、10度目の優勝を飾った。

そんな同大会だが、ここ最近はスペイン代表が圧倒的とも言える結果を残している。

フェルナンド・トーレスが大会MVPに輝き、大会の名称が「U-19欧州選手権」と変更された2002年大会以降の成績を見てみよう。

2002年大会:優勝

2003年大会:不参加

2004年大会:優勝

2005年大会:不参加

2006年大会:優勝

2007年大会:優勝

2008年大会:グループステージ敗退

2009年大会:グループステージ敗退

2010年大会:準優勝

2011年大会:優勝

2012年大会:優勝

2013年大会:ベスト4

2014年大会:不参加

2015年大会:優勝

そう、実はスペイン代表は直近14大会で7度の優勝を果たしているのだ。割合で言うと、7/14。2年に1度のペースで優勝しているのだから驚きである。

同大会はUEFAに所属する50ほどの国が予選(予選ラウンドとエリートラウンド)を戦い、それを勝ち抜いた8チームだけが出場できる。いわば、「出場すること自体が難しい大会」なのだ。

しかし、スペインは直近14大会のうち11大会に出場しており、そのうち9大会でベスト4以上の成績を残している。若手選手の育成に定評のあるスペインだが、U-19世代に関してはヨーロッパでも突出した成績を残しているようだ。

ちなみにこのスペイン代表だが、U-20ワールドカップ(ワールドユース)ではこれまで1回しか優勝しておらず、それは日本代表と決勝で対戦した1999年のこと。欧州では圧倒的な結果を残しているものの、世界の舞台ではなかなか勝てていない現状がある。

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