2014-15シーズン、チーム最多となるリーガ22得点をあげたアトレティコ・マドリーFWアントワーヌ・グリーズマン。

ジエゴ・コスタという絶対的エースの不在を完全にカバーし、そのポテンシャルの高さを見せつけた。昨シーズン、欧州五大リーグで「20得点」を達成したのはわずかに13人しかおらず、この事実からもグリーズマンがあげたゴール数の凄さが分かる。

しかしこのグリーズマン、ゴールの「数」だけでなくシュートの「効率性」もかなり良かったという。『Opta』のデータを見てみよう。

こちらは、過去10シーズンのアトレティコ・マドリーにおいて、シュート数に対する得点の割合が最も高かった選手とその数字だ。

要はシュートの効率性を示す数値である。「決定力」と置き換えることもできるかもしれない。2014-15シーズン、22得点を奪ったグリーズマンのコンバージョンは32.84%であり、この数値は過去10シーズンに最高値を叩き出した選手を凌駕するのだという。

注目すべきは、その顔ぶれである。アトレティコ・マドリーにはこれまでスペシャルな点取り屋が毎シーズン在籍してきたわけだが、フェルナンド・トーレスやセルヒオ・アグエロ、ディエゴ・フォルラン、ラダメル・ファルカオ、ジエゴ・コスタといった選手たちの記録をグリーズマンは上回っていたという。

32.84%のコンバージョンで22得点を奪ったということは、2014-15シーズン、グリーズマンは67本のシュートを放っていたことになる。このパーセンテージはストライカーの特性を示す一つのデータであるためこれだけで良し悪しを語ることはできないが、シュートの正確性という部分では、グリーズマンはクラブのレジェンドたちと肩を並べていると言えるだろう。

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