先週末からこの月曜日まで、アルゼンチンの各地でクラシコが一斉に開催されている。

アルゼンチンは今年から30チームによる1シーズン制に移行し2月に開幕した。しかしホーム&アウェイで戦うと58試合になってしまうため、総当たり戦を行うことになったのだが、どちらがホームで戦うかによって不公平感が生じるうえ29試合だとキリが悪い。

そこでクラシコに該当する相手のみ1試合を追加して全30節となり、“クラシコ・ウィーク”に指定された第24節が先週末から3日間行われているのだ。

クラシコでの対戦ということでどの試合も熱戦が繰り広げられているが、目玉はやはり13日に行われたリーベル・プレートとボカ・ジュニオルスによるスーペル・クラシコであった。

先月コパ・リベルタドーレスを制したリーベルにとっては南米王者となって最初の、ボカにとってはカルロス・テベスが復帰してから最初のクラシコということもあり大盛り上がり。

試合に際してリーベルのスタンドにこんな巨大なコレオが掲げられた。

日の丸!

白と赤をクラブのカラーとするリーベルのスタンドにはかねてより日章旗に類したもが振られていたがこれは壮観だ。

ここ数年2部降格を余儀なくされ苦しい時期を過ごしたリーベル。しかしクラブのスターであるマルセロ・ガジャルドを指揮官に迎えると、今年コパ・リベルタドーレスを制して19年ぶりに南米の頂点に返り咲き、8月のスルガ杯に続いて今年暮れのクラブW杯でも来日する予定となっている。それによって先月の優勝パレードで日の丸が振られたことはQolyでもご紹介したところだ。

今年のリーグ戦ではボカが優勝を争いリーベルは少し離れた順位に甘んじている。そんななかでの一戦とあって、リーベルのインチャ(熱狂的なサポーター)からすれば、

「俺たちは(南米王者として)日本へ行くんだぞ!お前たちはどうだ?」

という強い気持ちがこの日の丸コレオに込められていたことであろう。

しかし、試合はアウェイのボカがウルグアイ代表ニコラス・ロデイロのゴールで1-0で勝利。ボカが首位に浮上した一方、リーベルの優勝は難しいものとなっている。

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