9月27日、『Mirror』は「ゼニト・サンクトペテルブルクに所属しているブラジル代表FWフッキは、スパルタク・モスクワ戦で人種差別を受けたと訴えた」と報じた。

26日に行われたロシア・プレミアリーグ第10節スパルタク・モスクワ対ゼニト・サンクトペテルブルク戦で強烈なフリーキックを決めたフッキ。

試合には勝利することは出来なかったが、世界中の話題を攫うことに成功した。

しかし彼が試合後にゼニトの公式サイトに語ったところによれば、スパルタク・モスクワのサポーターから人種差別的なジェスチャーを受けていたとのことである。終了直前に地元のファンに向けてキスをする素振りをしていたのはそれが理由だったとも話した。

フッキ

「残念ながら、また同じことが起こっている。人種差別的なスタンドだ。

僕はそれに注意を払うことはない。以前から話しているとおりにね。

従って、僕は彼らへの返答としてキスを届けることを続けるよ。ピッチでプレーすることとともにね。これらは全く議論にも値しないことだよ」

2018年にワールドカップの開催を控えているロシアであるが、国内リーグでは黒人選手に対する差別的な行為が横行していることで知られる。

今季の開幕戦ではFKウファのエマニュエル・フリンポングが不適切な行為で退場しているが、この際にはスパルタク・モスクワのサポーターに人種差別的な行為をされたと訴えている。

しかし、この件についてロシアサッカー連合は証拠不十分であるとしてスパルタク・モスクワに処罰を加えてはいない。

先日は元ロシア代表DFのアレクセイ・スメルティンが「ロシアに人種差別はない」と発言して話題になったが、現実的には国内だけでも問題が頻発している状況にある。

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