ジョバンニ・ガレオーネと同様に、セリエの世界で静かに戦術家として名を馳せてきたのがフランチェスコ・グイドリンだ。

「ミラクル・ヴィチェンツァ」を率いた名将は、ウディネーゼで多くの若手選手を開花させながら4年間チームを指揮。様々な戦術を使い分け、バイタルを空けておいて相手を罠に引きずり込み、3バックからカウンターを狙うスタイルなどを確立した。

グイドリンの教え子である現ラツィオのステファノ・ピオリも、非常に柔軟な指揮官だ。

この2人の関係性は、ピオリがボローニャのユースチームで3年間指揮を執っていた間、トップチームを継続してグイドリンが率いていたというところに由来する。

また、グイドリンがテクニカル・ディレクターに就任して最初に指揮官に就任したのがアンドレア・ストラマッチョーニ

多くのフォーメーションを使い分けることで知られる彼は、グイドリンのサポートを得ながらウディネーゼの指揮官に挑戦したものの、2015年には解任されている。

また、ストラマッチョーニ、ディ・フランチェスコモンテッラの3人は、ローマとの関係を持っている。

ディ・フランチェスコはローマのチームマネージャーを経験しており、残った2人はローマユースでの指導経験有り。名門のユースチームで経験を積んだ監督達が、セリエAでも鎬を削っているのだ。

【次ページ】エリクソン、そしてマンチーニ