30日、カタールで開催されているAFC U-23選手権の決勝戦が行われた。

ここまで固い守備と勝負強さを武器に勝ち上がってきた日本は、宿敵韓国を最後の相手としてタイトルを争うことになった。

やはり決勝戦は一筋縄ではいかなかった。これまで複数失点をしたことがない日本であるが、20分にクロスからクォン・チャンフンのシュートが岩波に当たってコースが変わり、ネットを揺らされた。

さらに後半開始直後には攻めに行こうとしたところでサイドを破られ、折り返しからチン・ソンウクに反転シュートを許してしまう。

このチームにとって2点のビハインドは初めての経験で、それが決勝戦というプレッシャーがかかる時に起こるという厳しい展開だった。

しかし、やはりこれまで耐えて勝ってきたこのチームの底力があった。4-1-4-1への変化が成功しなかったものの、すぐに切り替えて浅野拓磨を投入し、4-4-2へとリターン。

すると67分、その浅野が矢島慎也からのスルーパスに抜け出してシュート! またも途中出場の選手が結果を残した。

さらにその直後、左サイドからのクロスで、浅野の動きによってフリーになった矢島がヘッド! 立て続けのゴールで試合を振り出しに戻した。

そして極めつけは81分。相手の小さなクリアを裏に送った中島のプレーが功を奏し、浅野がディフェンダーを上手くブロックして抜け出しに成功。冷静にシュートを流し込み、15分で3得点を叩き出した。

これで逆転に成功した日本は、韓国が繰り出してくるパワープレーに対してなんとか対応。このチームがこれまで見せてきた水際の守りでブロックを壊さなかった。

そして3分のロスタイムを無失点で乗り切ることに成功。「世界を経験していない」この世代が、どのチームよりも強い心を見せてアジア王者の座を手にした。

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