『FOX Sports』は「オーストラリアサッカー連盟(FFA)は、各クラブにマーキー・プレイヤーを獲得するための資金を援助する計画を発表した」と報じた。
かつてシドニーFCで三浦知良選手がプレーしたことで知られるオーストラリア・Aリーグ。外国人選手の獲得に関して、特殊なルールが用いられていることは有名だ。
基本的に選手は全員サラリーキャップ(給与総額制限)の中で雇われるものの、各チームはマーキー・プレイヤーというそれに束縛されない選手と契約出来る。正確には、外国人+自国人+若手の3名だ。
このルールがあったからこそ、これまでアレッサンドロ・デル・ピエロや小野伸二、ダミアン・ダフ、ロビー・ファウラー、ドワイト・ヨークなどの選手が所属できたともいえる。
しかし、この1~2年のAリーグではスター選手の獲得が控えられる状況があり、ビッグネームの不足が叫ばれている。各クラブの経営状況も好調ではない中で、実利優先の選手獲得が多くなっていると言われている。
オーストラリアサッカー連盟のCEOを務めているデイヴィッド・ギャロップ氏は、月曜日にリリースされた4カ年計画の中で、各クラブにスター選手の獲得を促すことによって、ビジネス面の成長を見込むという考えを持っていることを発表した。
なお、2017-18シーズンにはAリーグのロゴも一新されることになるとのことだ。
デイヴィッド・ギャロップ
「我々は、プレー面で偉大なだけではなく、そのプロフィールと個性を競争に加えてくれる選手が加わることを求めているのだ。
もちろん、それについては資金の提供を必要とする。我々が新しいテレビ放映権の取り引きを行うとき、大きなチャンスが来る。
しかし、次のシーズン、我々はビッグプレイヤーの獲得に向けて7桁(100万ドル=およそ8000万円)以上の投資を行うだろう。
我々は待てないのだ。次のシーズンから何かをしなければならない」