レスター・シティの優勝で幕を閉じた2015-16シーズンのプレミアリーグ。

振り返ってみれば、前年度王者のチェルシーが中位に沈み、マンチェスター・ユナイテッドがトップ4を逃すなど、首位争い以外でも非常にスリリングな順位争いが展開されたシーズンだったといえる。

記憶に残るシーズンに続くことが期待される来シーズンだが、英国紙は史上空前のレベルでの戦いが見られるとこぞって報じている。

では、その最高峰の戦いとは何か。答えは簡単である。指揮官たちの戦いだ。『Daily Mail』は主な理由として以下の通り。

  • ジョゼップ・グアルディオラ(バイエルン→マンチェスター・シティ)とアントニオ・コンテ(イタリア代表→チェルシー)の参戦
  • ジョゼ・モウリーニョ(マンチェスター・ユナイテッドの監督就任濃厚 → 決定)とグアルディオラがマンチェスターの街でしのぎを削る
  • アーセン・ヴェンゲル、ユルゲン・クロップなど、実績のある指揮官がすでにいること

確かにそうだ。モウリーニョ、グアルディオラというビッグネームに、ユヴェントスとイタリア代表で名を上げたコンテ。そして実績豊富なヴェンゲルとクロップ。もちろんレスターのクラウディオ・ラニエリやトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノを忘れてはならない。

元レアル・マドリーのモウリーニョ対元バルセロナのグアルディオラというのも面白いが、ポチェッティーノはスペインでエスパニョールを率いていた頃にグアルディオラと対戦している。

また、ラニエリとモウリーニョといえば元チェルシー監督同士。ラニエリの後任がモウリーニョであり、ロマン・アブラモヴィッチがクラブを買収した直後に率いた二人の監督という関係性がある。

さらに、昨シーズン、モウリーニョがチェルシーを退団することになったのは、ラニエリ率いるレスターに敗戦したことで決まったとみられている。両者の関係性はたびたびメディアに報じられてきた話であり、来シーズンも注目すべきポイントである。

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