コパ・アメリカ・センテナリオの開催国アメリカは7日、グループステージの第2節でコスタリカと対戦。

開幕戦でコロンビアに0-2で敗れ、この一戦を落とすとグループ敗退が決まる危機的な状況にあったが、蓋を開ければクリント・デンプシーの代表50ゴール目となる先制点を皮切りにジャーメイン・ジョーンズ、ボビー・ウッド、グレアム・ズシのゴールで大量4得点を奪い、2014年ワールドカップでベスト8に進出したコスタリカを一蹴した。

なかでも日本人の母親を持つウッドが42分に決めたゴールは、彼の今後の輝かしい未来を予感させるものだった!

この“振りの速さ”はやばい…

左サイドに開いたデンプシーのパスを受けたウッドは、マーカーの距離が開いた瞬間に反転し、その勢いで間髪入れずにシュート!この意表を突くタイミングで放たれた右足のシュートにGKの対応は遅れ、ボールは見事にゴール左隅に吸い込まれた。

ウッドは今季、ブンデスリーガ2部で17ゴールを記録したが、代表チームでは主に3トップの左サイドで起用されており、この試合の前には普段とポジショニング、動き出しの違いに戸惑っていることを明かしていた。

しかし、一方で「言い訳はできない」と順応する意志を示し、その言葉通り7分にPKを獲得すると、試合を決定付ける3点目のゴールを決めたのである。

大勝の立役者となったウッドはアメリカのサッカーファンから絶賛されているが、スタンドにはこんなメッセージも掲げられていた。

「ボビー・ウッド、“ハワイのメッシ”」

ドイツで揉まれたウッドは非常に強靭なフィジカルを持っており、アルゼンチン代表FWカルロス・テベスのようにまず、相手に体をぶつけて自分の形に持ち込むことを得意とする。

その一方でこの日、ハワイ出身のウッドを「ハワイのメッシだ!」というサポーターが現れた。これはプレースタイル云々というより、彼が今やアメリカ代表の中で象徴的な存在になりつつあることを示すものと言えるだろう。

グループAはコロンビアが2連勝で決勝トーナメント進出を決め、勝ち点3のアメリカは11日、グループ突破をかけてパラグアイと対戦する。

「土曜日は決勝になる」

チームの主将を務めるマイケル・ブラッドリーは、静かに闘志を燃やした。ウッドはそのプレッシャーのかかる一戦で、アメリカを救うことができるだろうか。

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