この10年、チリ代表のゴールマウスを守り続けているクラウディオ・ブラボ。

南米では名の知れた存在だったが、2014年ワールドカップの活躍でバルセロナへ移籍すると、いきなり開幕無失点記録を樹立し、30歳を超えて一躍世界的な名声を手に入れた。

昨年、母国開催されたコパ・アメリカでは初優勝という偉業を成し遂げたチームを主将として牽引。今季のラ・リーガも32試合に出場し、連覇に貢献している。

大会連覇がかかるコパ・アメリカ・センテナリオにももちろん腕章を付けゴールマウスを守っているのだが、その余りに酷いパフォーマンスに批判が集まっている。

初戦のアルゼンチン戦ではディ・マリア、バネガにほぼ同じコースをあっさりと破られると、ボリビア戦ではジャスマニ・カンポスの“スーパーFK”だったとはいえ、自身がケアしている…つまり止めなければいけないサイドをものの見事にぶち抜かれた。

引き分けでもグループ突破が決まる最終節のパナマ戦でチームは4-2と快勝したが、開始5分で先制を許し一瞬ヒヤリとさせられる展開になった。

それがブラボのこのプレーからだった。

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強烈ではあったが、ブラボほどのGKにとってはなんでもない正面のシュートを後逸してしまったのだ。

さらにチームが逆転に成功し、3-1で迎えた後半には、

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公式記録こそオウンゴールにならなかったものの、再び正面へのヘディングシュートを弾き損ね、自らゴールに入れてしまった。

今大会なかなか調子の上がらないチリだが、この試合では攻撃陣が以前のような躍動感を見せ、大量4得点を奪った。一方、守備陣は3試合5失点と修正されておらず、そのほとんどがブラボの精彩を欠いたプレーから生まれていたのだ。

チームを率いるピッツィ監督はパナマ戦後、「ブラボは私のチームの守護神であり、栄光をもたらしている世代の主将だ。私は彼をプロフェッショナルとしてリスペクトしているよ」と語り擁護したが、インターネット上にはブラボを嘲る画像が容赦なく投稿されていた。

決勝トーナメントは16日(日本時間17日)に始まり、チリは18日、“史上最強”との呼び声が高いメキシコ代表と対戦する。ようやく上向きになってきたチリだが、この男の活躍なしに連覇を達成することは難しいだろう。

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