クラブチームとの兼ね合いから有力選手の欠場が相次いでいるリオ五輪だが、この男が主役となるだろうか。
アトレティコ・マドリーで剛腕を振るうディエゴ・シメオネ監督の実子で、アルゼンチン五輪代表のジョバンニ・シメオネが24日に行われたハイチとの強化試合で鮮やかなゴールを決めた。
2-1で迎えた81分、左サイドからのパスを受けた瞬間に体を回転させ、ファーサイドに見事なシュートを突き刺す!
今回のアルゼンチンはネイマールを招集し悲願の金メダルを目指す宿敵ブラジルとは対照的に、協会内部の問題により主力選手をほとんど招集できなかった。
それによってシメオネは18人に滑り込んだ形だが、そもそも南米勢の五輪予選は2015年1月に行われたU-20南米選手権。シメオネはこの大会で9ゴールを記録し、アンヘル・コレアと共にチームの優勝と五輪切符獲得に最も貢献したのだから、出場に最も相応しい選手でもあるのだ。
26日には貴重な国外組の1人だったマヌエル・ランシーニが負傷で離脱したアルゼンチン。そんな苦しい台所事情の母国を、シメオネが父譲りの闘争本能を発揮し救うことができるだろうか。
なお、試合は3-1でアルゼンチンが勝利。ハイチは大阪生まれで日本人の母親を持つザカリー・エリヴォーが先発出場している。