ベトナムのコングロマリットであるT&Tグループのドー・クアン・ヒエン会長が国内トップリーグで5つ目のクラブに資本参加するという情報を受けて、各クラブのサポーターらが反発を示している。
これは、サイゴンハノイ商業銀行(SHB銀行:T&Tグループの金融部門)のクアンニン省支店が最近、タンクアンニンFCのスポンサーになることが明らかとなったために起こったもの。
これに対し、ソンラム・ゲアン(SLNA)サポーターらは、
「ヒエン会長は5つ目のクラブを買収しようとしている。しかし、SLNA、タインホア、ハイフォンサポーターの魂まで買収することはできない」
という内容の垂れ幕を掲げて抗議した。
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一企業グループが複数のクラブを直接的または間接的にでも所有することについては、以前からリーグとしての健全性を欠くという懸念から反発する声が多かった。ヒエン会長は現在、T&Tグループによる資本参加を通して、ハノイT&T、SHBダナン、サイゴンFC(旧ハノイFC)、QNKクアンナムという4つのクラブを所有。サポーターらは、これらのクラブの試合でヒエン会長が貴賓席に座っていることにも眉をひそめている。
これについて、ベトナムプロサッカー株式会社(VPF)のカオ・バン・チョン社長は、
「我々は書類手続き上で資本参加の正当性を判断している。各省庁と連盟が調査した結果、会長個人が各クラブに直接関与する権利を持っていないことは既に証明されている」
と反論した。
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