法廷を舞台に、“ジャイアントキリング”が起きた。
勝訴したのはドイツ7部リーグに在籍するヴィルヘルムシャフェンというクラブ。その相手は、サッカーの国際統括団体FIFAだ。
The incredible story of the German 7th division club who took FIFA to court... AND WON! - https://t.co/8k3MXOmpDD pic.twitter.com/s59R1ux0MC
— Squawka News (@SquawkaNews) 2016年9月21日
事の発端は10年前。
当時3部に在籍していたヴィルヘルムシャフェンは、セルヒオ・サガラズという19歳の選手を補強していた。
FIFAが定める規則では、23歳以下の選手が移籍する際、獲得したチームがその選手を育成したクラブに対してトレーニングコンペンセーション(育成補填費)を支払う義務が存在する。
そのためFIFAはヴィルヘルムシャフェンに対し、サガラズがユース年代に在籍したアルゼンチンの2クラブ、リーベル・プレートとエクスクルシオニスタスに15万7500ユーロ(現在のレートでおよそ1700万円)を支払うよう求めていた。
しかし、これに応じなかったのがヴィルヘルムシャフェンだ。
アルゼンチン出身のサガラズはイタリア国籍を持っていたようで、育成補填費の支払いは移籍におけるEUルールの違反になると主張。結果、その罰則として翌2シーズンで勝ち点6が剥奪となり、現在では7部にまで降格してしまった。
『Squawka』によれば、今回ヴィルヘルムシャフェンはドイツの最高裁でFIFAに勝訴したとのこと。
同メディアは、「ユース選手の育成補填費に関するフォーマットが変更になるかもしれない」と綴っている。
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