ペーター・エンケルマンという名のサッカー選手を覚えているだろうか?
フィンランド出身のGKで、アストン・ヴィラやブラックバーン、カーディフといったイングランドのチームで長くプレー。2002-03シーズンにはプレミアリーグの33試合でゴールマウスを守った。
そんなエンケルマンの名を世界的なものにしたのは、2002年9月に行われたウェストミッドランドダービーでのこの出来事。
バーミンガム戦に先発出場したエンケルマンが味方DFオロフ・メルベリからのスローインをトラップミスし、ボールはそのままゴールへ。
サッカーのルールではスローインからの直接ゴールは認められていないが、ボールはエンケルマンの足に当たってゴールラインを割ったと判断され、これがゴールとなったのだ。プレミアリーグファンであれば、一度は目にしたことのあるシーンだろう。
そんなエンケルマンのセカンドキャリアに関するニュースを、英国『The Sun』が伝えていた。
Keeper who infamously let ball under his boot makes shock career change https://t.co/6N1jnGnXmb pic.twitter.com/L2BpNUkTsN
— The Sun Football ⚽ (@TheSunFootball) 2016年10月31日
エンケルマンはフィンランドのIFKマリエハムンに所属していた2014年に現役を引退。その後、輸送物流を扱う企業「DHL」に就職した。
DHLはドイツに本社を置く会社で、航空機を主体とした国際宅配便や運輸サービスを展開。事業展開している国や地域は200を超えており、世界最大規模の国際輸送物流企業だ。日本では浦和レッズのスポンサーとしてもお馴染みである。
そんな超一流企業でエンケルマンは現在セールス部門を担当しており、なんと役員にまで昇進しているのだそうだ。
引退から2年でここまで登りつめるとは…。まさに「華麗なる転身」である。
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