サッカーにおけるアディショナルタイムといえば通常1-5分ほどである。
そして、その時間は一般的に後半の方が長い。
その理由は後半の方が交代が多いことや、試合が荒れがちになることなどが考えられる。
では、ゴール数はどれほど違うのだろうか?
なかなか定量的なデータがないため検証が難しいのだが、実はUEFAチャンピオンズリーグでは時間帯ごとのゴール数が発表されている。
そこで過去10シーズン分のデータを比較してみると…
2016-17シーズン
前半アディショナルタイム:7得点
後半アディショナルタイム:10得点
※2016年11月24日現在
2015-16シーズン
前半アディショナルタイム:4得点
後半アディショナルタイム:10得点
2014-15シーズン
前半アディショナルタイム:1得点
後半アディショナルタイム:19得点
2013-14シーズン
前半アディショナルタイム:4得点
後半アディショナルタイム:17得点
2012-13シーズン
前半アディショナルタイム:7得点
後半アディショナルタイム:22得点
2011-12シーズン
前半アディショナルタイム:12得点
後半アディショナルタイム:21得点
2010-11シーズン
前半アディショナルタイム:4得点
後半アディショナルタイム:15得点
2009-10シーズン
前半アディショナルタイム:7得点
後半アディショナルタイム:17得点
2008-09シーズン
前半アディショナルタイム:8得点
後半アディショナルタイム:12得点
2007-08シーズン
前半アディショナルタイム:2得点
後半アディショナルタイム:17得点
後半の方がアディショナルタイムが長いとされているため当然ゴール数も多いと想定できるののだが、前半と比較するとかなり大きな差が開いているのだ!
CLにおける過去10シーズンのアディショナルタイムの得点数をまとめてみると前半が56、後半が160。前半と比べて3倍近い得点が後半アディショナルタイムに生まれていることになる。
2014-15シーズンは19点が決まっているが、これは全得点の5%を占める割合だ。
後半アディショナルタイムはパワープレーなどで前掛かりになっているケースもあり、選手の疲労感もピークを迎えている。
これらの要素がこうしたデータを生んでいることは想像に難くないが、試合終了間際ということで「神通力」のようなものが働きやすくなっていると言えるかもしれない。