『AFP』など各メディアは、「カタールワールドカップ組織委員会は、スタジアム建設現場の労働者にクーラーメット(送風機付き帽子)を与えると発表した」と報じた。

2022年にワールドカップの開催を控えているカタールでは、スタジアムを始めとして様々な施設の建設が進んでいる。

しかしその一方で、主に東南アジア方面からやってくる出稼ぎ労働者に対して「奴隷的」な扱いをしているとして、国際的人権団体から大きな批判を浴びている。


アラブ諸国では「カファラ」と呼ばれる監視システムがある。労働者はパスポートの没収によって移動の自由が阻害される他、居住環境は劣悪で、賃金も低いという状況にある。

状況の改善に動いていると宣言したカタール委員会は、今回夏の作業に関して一つの解決策を打ち出したようだ。

それはカタール大学工学部が開発した新しい防護機能付きクーラーメットである。太陽電池が内蔵されており、組み込まれているファンが回転することによって風を送り、体感気温を10度下げることが出来るという。

カタールの夏の気温は最高50度にも達することがあり、日中には作業時間が限定されてしまうという欠点があった。これによって作業員にはより快適な環境を提供できる他、一部の者にとってはついにヘルメットを着用しての仕事が可能になり、業務の安全性を高められるとのこと。

計画は今後2017年夏までに進められる予定となっており、今後も継続して計画の報告が行われるという。

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