10日にアンゴラの州都ウィジェで行われた試合において発生した大きな事故は、世界に衝撃を与えている。

サンタリータ・デ・カシアがレクレアティーヴォ・ドゥ・リボロを迎えた、アンゴラ1部リーグの試合であった。

チケットを所持しているサポーターに加え、入場資格のない者までがスタジアムに殺到。会場の容量以上に人数が詰めかけたことで極端な混乱状態となり、門を突破する動きにまで至っていた。

最終的に運営側が門を開けたところ、チケット所持者が入場しようとして将棋倒しの状態となった。人々は壁に押し付けられたり、あるいは転倒して圧迫され、被害はどんどん拡大していった。

『Reuters』によれば、地元病院のエルネスト・ルイス局長の証言により、現場は他の人の上を歩かなければならないような状況になっていたことが判明したという。

エルネスト・ルイス

「一部のサポーターは、転倒した他の人の上を歩かなければならないような状況であった。死傷者は76名で、そのうち17名が命を落とした。他にも5名が深刻な状態となっている」

死者は地面に押し付けられた後に踏みつけられたりして窒息した可能性が高いとのこと。また、そのうち数名は子供であったという。

また、手を骨折したサポーターのドミンゴス・ヴィカ氏は以下のように話し、既に過密状態であったところに人が入ってきたことを明かした。

ドミンゴス・ヴィカ

「彼ら(スタジアムの運営)がサポーターに入場のチャンスを与えた際に、我々は皆門の中に詰め込まれてしまった」

アンゴラの歴史上でも最大級の事故となり、ジョゼ・エドゥアルド・ドス・サントス大統領も当局に詳細な捜査を命じているという。

なお、この事故の発生にもかかわらず試合は行われ、レクレアティーヴォ・リボロが0-1で勝利を収めている。

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