14日にプレシーズンマッチのため来日したアンダルシアの雄、セビージャ。今回の来日では、7月17日に「StubHub ワールドマッチ2017」でセレッソ大阪と、22日に「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017」で鹿島アントラーズと対戦する。

セビージャの来日は今回で2度目となる。前回は2006年8月にプレシーズンマッチでアルビレックス新潟、ジュビロ磐田と対戦し、2試合とも勝利を収めた。

当時の来日メンバーは、アンドレス・パロップ、ハビ・ナバーロ、ダニ・アウヴェス、アドリアーノ・コレイア、レナト、フレデリック・カヌーテ、イヴィツァ・ドラグティノヴィッチ、エンツォ・マレスカなど。

そして、今は亡きアントニオ・プエルタも2試合に出場している。このプレシーズンマッチから約1年後、プエルタは22歳で夭折した。

リーガ・エスパニョーラ 2010-11 第28節

セビージャといえば、日本人として、どうしても忘れられない試合がある。

2010-11シーズンのリーガ第28節。2011年3月13日にホームのサンチェス・ピスフアンで行われた、バルセロナとの一戦だ。

「頑張れ、日本! 僕らは君と共にいる。」

セビージャが用意した、東日本大震災の被災者へのメッセージが書かれた横断幕を、両チームの選手が掲げてピッチへ入場。この光景に思わず涙したフットボールファンも多かったと思う。

試合は白熱した展開となった。バルセロナがボールを支配し、セビージャがカウンターで応酬という様相を呈する。

前半30分。イニエスタのパスを受けたアウヴェスがゴール前に折り返し、ボヤンが体ごと押し込む形でバルセロナが先制する。 ペドロのアクシデントにより、前半12分から途中出場したボヤンの、リーガではじつに4か月ぶりのゴールだった。

前半終了時点でのボール支配率は、セビージャ28%。バルセロナ72%。圧倒的な差だったが、支配率の高さは必ずしも勝利に直結しない。

後半開始とともに、ゾコラに代わってカヌーテがピッチに入る。すると後半3分にカヌーテの縦パスを受けたネグレドが、バランスを崩しながらもゴール前にクロスを上げる。それをナバスが頭で押し込み、試合を振り出しに戻した。

その後はセビージャに勢いが生まれ、一進一退の攻防となるも、試合は1-1の引き分けに終わる。

リーガ・エスパニョーラ 2010-11 第29節

バルセロナとの試合から1週間後の第29節、バレンシアとのアウェイゲーム。

バレンシアの選手は、カタカナの選手名をプリントしたユニフォームを着用して日本との連帯感を表し、赤いアウェイユニフォーム姿のセビージャも黙祷を捧げた。この試合はラキティッチのゴールを守り切り、1-0でセビージャが勝利している。

被災者へのメッセージ横断幕と黙祷から6年4か月。セビージャの来日2試合目は、東日本大震災で被災したカシマサッカースタジアムで行われる。

Sevilla 2010-11 Joma Away

セビージャはリーグ5位でUEFA-EL出場権を獲得。ネグレドはシーズン20得点で、アトレティコのアグエロとともに得点ランキング3位の座を分かち合った。

スペインの観光名所のグラフィック入りという、レアなデッドストックユニフォーム。

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