『ESPN』は23日、「ヘルタ・ベルリンに所属するコートジボワール代表FWサロモン・カルーは、人種差別について語った」と報じた。
このところアメリカでは人種差別問題が大きくなっている。警官による黒人への過剰な取締りに反対し、様々なスポーツ選手が国歌斉唱時に跪く行為に出ている。それに対してドナルド・トランプ大統領は「そんな奴はクビだ!」と発言し、火に油を注ぐことに。
そして、先日行われたブンデスリーガ第8節ではヘルタ・ベルリンの選手たちも立膝のジェスチャーを行い、人種差別への対抗を明らかにした。
これが国民の分裂に繋がるという指摘も行われているが、サロモン・カルーはむしろ憎しみを排除した抗議活動こそが人間を団結させるのだと語った。
サロモン・カルー
「国旗に対して跪くことは、人々が分裂していることではなく、ともに立ち上がるという意思を示しているよ。
憎しみを宿しながら生きるには、人間の器は小さすぎるんだ。
なぜなら、それは心に恐ろしいものを運んでくるからだ。多くの恨みを抱えた人々のことを残念に思う。
一部の人々は、あの行動を広告やPRのキャンペーンであると見做している。
しかし、人種差別に反対であるならば、それについて何かをしなければならない。僕はそう思う。
そして、何もしないのならば、それに対して何かをしている人々を批判するべきではない。
そのような振る舞いが存在することを否定しないのなら…何かをしている人々を否定するのなら、それに反対する何かをしなければならないんだ。
僕にとっては、人種差別主義はテロリズムと同じだ」
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ