『L'Equipe』は24日、「ポルトガル南部の少年サッカーで、レフェリーに謝罪した選手にホワイトカードが出された」と報じた。
当該の試合はACモウラ対デスペルタルSC。ポルトガルの10歳未満のカテゴリで行われたものだった。
主審を務めていたエジガル・ラモス氏は、この試合を前半15分というタイミングで中断することになった。
その原因は、スタンドにいた一人の父親が悪質な行動をしたこと。攻撃的な態度で試合の邪魔をしていたという。
状況が落ち着いた後、この男の息子である8歳のマルティム・ヴェナンシオ選手は、レフェリーの元へと向かって行き、そしてこういったという。
マルティム・ヴェナンシオ
「レフェリー、父親のひどい態度を謝罪したい。ハグをさせて欲しい」
20歳の若きレフェリーであるエジガル・ラモス氏は、これに対して「ホワイトカード」を提示し、試合を再開させたとのこと。
ホワイトカードは昨年ポルトガルで導入されたもので、14歳未満の試合に限ってフェアプレーが行われた際に提示されるものだ。
エジガル・ラモスはこの出来事を試合のレポートに記すとともに、「この出来事があったからこそ、試合を続けられるモチベーションが生まれた」とメディアのインタビューに答えたとのことだ。