31日、ポルトガルリーグ第28節のポルティモネンセ対モレイレンセが行われた。
先日の親善試合で日本代表としてのデビューを飾った中島翔哉は、この試合も左ウイングとして先発出場した。
中島は切れのある動きは見せていたものの、やや気合が入りすぎているようなプレーも。
そして残念ながら37分、その中島のディフェンスが失点に結びつく。相手のDFピエール・サニャへのファウルでPKを取られてしまい、ポルティモネンセは前半のうちに失点する。
その直後、今度はポルティモネンセの右SBハックマンのバックパスが短くなり、相手に掻っ攫われてさらに失点。後半に入っても悪い流れは続き、52分にも速攻からネットを揺らされる。この時点でスコアは0-3になってしまった。
しかし、ここから試合の流れは一転する。
途中出場のウェリントン・カルヴァーリョが入れたクロスをFWピレスが押し込み、55分にポルティモネンセが1点を返す。
そして64分、相手がロングボールの処理を誤ったところで中島翔哉が追っていく。左サイドに流れてクロスを入れ、ルーベン・フェルナンデスのゴールにつなげた。
反撃はこれで終わらない。モレイレンセは3人の交代を使った後にDFアンドレ・ミカエウが怪我でプレーできなくなり、10人に。
これで勢いを強めるポルティモネンセは、88分にDFラファが倒されてPKを獲得。これをピレスが決め、試合終了間際に振り出しへと戻した。
アディショナルタイム8分という表示が出る中、92分の逆転ゴールの起点になったのはまたも中島翔哉!
彼の強烈なミドルシュートをゴールキーパーがファンブル。それに詰めたピレスが倒され、さらにPKを獲得したのだ。
これが決まり、なんとポルティモネンセは0-3の状況から4点を取り返すという劇的な逆転劇を見せた。一方、モレイレンセはさらに2名が退場、最終的にピッチ上は8人になっていた。
PKを与えてしまった中島翔哉であるが、それを帳消しにするアシスト(記録されるかどうかは微妙だが)、そして逆転ゴールを演出するシュートで貢献。このままW杯まで調子を維持して欲しいものだ。