『The Sydney Morning Herald』は22日、「オーストラリア・Aリーグで、国内での期限付き移籍が許可される可能性がある」と報じた。
2005年の夏からシーズンがスタートしたAリーグ。しかし、その時から国内クラブ間で選手を取引することは禁じられていた。
クラブの財政的な安定を保つため、国内で移籍金を伴う選手の売買、期限付き移籍での取引を認めなかったのである。
そのためAリーグの中での移籍はフリーエージェントのみで行われるという厳格なルールになっていた。
しかしながら、これによってのリスクもあった。出場機会が乏しい選手の選択肢が少ないこと、若手のプレー時間が限られること、そして短期契約の選手が増えてしまうことなどだ。
今回それらを緩和するため、オーストラリアサッカー協会の理事会には、「国内クラブ間での期限付き移籍の許可」という提案が出されているようだ。
これは23歳以下のオーストラリア人選手に限り、1シーズンの間だけ期限付き移籍を可能にするというものだそう。
現在は10チームだけで行われているAリーグであるが、近い将来にクラブ数を増加させるプランを進めているオーストラリア。
良くも悪くも非常に独特なシステムで行われてきたが、2部の創設も含めて拡大していくのであれば、グローバルスタンダードなルールも必要にはなってくるだろう。