香港サッカー協会(HKFA)とテクニカルスポンサーのNikeは先月28日、香港代表の新しいユニフォームを発表した。

高度な自治を認められながらも、“一国二制度”の枠組みに不穏な足音が忍び寄る中、新しい香港代表のユニフォームデザインは「何か変化が生じるのか」と注目していたが、基本的にはこれまでの流れと変わっていない。

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Hong Kong 2018 Nike Home

新しいホームキットは伝統のレッドを基調。デザインは2014年モデルの垂直ストライプ、2016年モデルのハーフ&ハーフと時代によって様変わりし、2018年モデルは部分的に細くなっている変則的な水平ストライプをあしらった。

このNEWキットは11日に行われたタイ代表との親善試合でデビューしたが、試合は0-1で敗れている。

背面の首元には香港の略称“HKG”をレタリング。この3文字はFIFAやIOC(国際オリンピック委員会)が定めるカントリーコードだ。

NEWモデルは単なる水平ストライプではない。前身頃にはストライプの太さや色を変えることによって、香港を象徴する5枚花弁の花“バウヒニア”を表現。この花は香港の旗や紋章にも描かれている。

香港代表のユニフォームといえば、龍を描いたエンブレム。“HKFA”に重ねるように描かれている四つの爪を持つ四爪龍は、龍の発祥の地である中国では貴族の象徴とされていた(最高位は皇帝の象徴だった五爪龍)。この龍は英国統治下時代の香港の紋章にも描かれている。