『Calcio e Finanza』など各メディアは18日、「イタリア・セリエCは、プロ・ピアチェンツァを追放処分にすることを決めた」と報じた。
17日に行われたクネオ対プロ・ピアチェンツァの試合は、なんと20-0という驚愕のスコアで終了し、世界的に大きな話題を集めた。
プロ・ピアチェンツァはこの試合に18~19歳の7名のみを登録しており、さらにそのうち一人が身分証明書を忘れたことで60分までプレーできず、唯一帯同していたスタッフのマッサージャーが出場するという状況だった。
その原因はプロ・ピアチェンツァの経営難であり、9月から給与が支払われていないために選手全員がストライキを起こしていたことだ。
試合をプレーできるだけの人数を揃えられなかったプロ・ピアチェンツァは3回のゲームを開催不可能にしており、もう1回同じケースがあれば自動的にリーグから除外される状況だった。
そこで、それを回避するために最低限の人員を送り込んだという形になったが、結局当局はこれでプロ・ピアチェンツァを除外することを決断した。
ルールとしては違反ではないものの、イタリアプロサッカー選手協会の会長ダミアーノ・トンマージ氏が「選手の尊厳が守られていない」として処分を求めたという。
プロ・ピアチェンツァにはセリエCからの除外に加えてさらに2万ユーロ(およそ257万円)の罰金処分が言い渡されたとのこと。
また、プロ・ピアチェンツァの15名の選手たちはクラブに破産を言い渡すよう訴訟を起こしており、3月11日にその裁判が行われる予定となっている。