――フィジカル面の維持で気をつけていたことは?
僕は休みの間に食べてもそんなに太らず、逆に体重が落ちてしまうくらいなんです。運動をしないと食欲があまり湧かないタイプで。だから、しっかり食べて栄養を採ることを考えていました。
ただ中断期間が明けて、清水エスパルスは体脂肪や体重を結構細かく測るのですが、やっぱり増えていましたね(笑)。ストレスが溜まらないようなるべく美味しいものを食べていましたし、これだけ長い時間、しかも家ということもあってキープすることは難しかったです。練習が再開して今はだいぶ戻りました。
筋トレなどはチームから与えられたメニューがあったのでそれを毎日しっかりこなすような形でやっていました。
――今年就任したピーター・クラモフスキー監督は選手個々のデータや数字を見るタイプですか?
監督が実際にそれを見ているかは正直分かりません。ただ、トレーナーの方がきっちりデータを管理していて、細かく見てくれているので監督も見ているのではないかなと思います。
――すごく昔な気がしますが、中断前、J1開幕戦となったFC東京戦(1-3で敗戦)の印象はどうでしたか?
クラモフスキー監督が求めていることをやれた部分が半分。ダメだったときにどうするかといった課題が半分という印象でした。
やられ方は強烈でしたがネガティブになるようなゲームでは全然なかったですし、選手が「思ったよりできた」と手ごたえを掴んだ部分も大きかったです。下を向くような感じはまったくなかったですね。
――昨季王者の横浜F・マリノスからやってきたクラモフスキー監督はどんな監督です?
とにかくブレないです。本当に芯がしっかりしているというか、自分の中でやりたいサッカーが確立されていて、まったくブレることなくやっていますね。
あと、コミュニケーションをしっかり取ってくれる監督で、意外と気さくにいろんな選手と話しています。意外と言ったら失礼かもしれませんが(笑)、初めて会ったときの印象だともっと線を引くタイプなのかなと僕は勝手に思っていたので。いい監督です。
――監督が代わって選手もかなり入れ替わりました。どんな変化がチームに生まれていますか?
正直基礎のところ以外すべてが変わりました。サッカー自体が変わりましたし、メンタルの部分も今ものすごく変わっていて、すべてが良い方向に進んでいると感じます。
――メンタルの部分の変化は、より攻撃的な姿勢になったとかそういうことでしょうか?
すごく難しいのですが、今までも「本気で優勝したい」という思いは選手全員が持っていたと思いますし、「タイトルを獲りたい」など口に出していた選手もいました。でも今は漠然とではなく、具体的な形で監督がそれを提示してくれています。
「こうやればチャンピオンに近づくんだよ」という道をしっかり作ってくれていることが実感できるので、選手も「今までの考え方ではダメなんだ」と意識が変わりました。ここ最近特にその変化を感じていて、練習もピリッとしていて全体の集中力が高いです。