サッカーには欠かせない、パッション=情熱。

プレーヤーはもちろん、アトレティコ・マドリーを率いるディエゴ・シメオネのような指導者にとっても非常に大事なものである。

7月1日に発売された『パッション 新世界を生き抜く子どもの育て方』(徳間書店)は、そんなパッションをかきたてる快著だ。

著者の幸野健一氏は、自前のサッカーグラウンドを持つ市川ガナーズFCの代表。日本最大級の私設リーグ「プレミアリーグU-11」の創設者であり、日本サッカーを変えるためにサッカーコンサルタントとして活動している。

サッカーファンにとっては、FC東京やV・ファーレン長崎などでプレーしたプロサッカー選手の幸野志有人の父親と言ったほうが通りが良いだろう。

そんな幸野氏が、長年考えてきた子どもとの向き合い方、指導者としての心構え、日本サッカーを変えるためのアイデアが詰まった本は、サッカーへのパッションそのもの!

各章のサブタイトルを見るだけでもそれが伝わってくるに違いない。

〇第1章:迷ったら人と違う道を進め!
・赤信号でも渡れ!
・失敗をたくさんしろ!
・やめたいならやめちゃえ! ほか

〇第2章:まずは親が変われ!
・バカな大人を演じろ!
・子どもを海外に放り出せ!
・試合後の反省会はするな! ほか

〇第3章:パッションをもて!
・一発レッドカードくらいもらえ!
・オンとオフを切り替えろ!
・練習は2時間以上やってもムダだ! ほか

〇第4章:サッカーの概念を変えろ!
・サッカーはしょせん遊びだ!
・遊びだからこそ真剣勝負!
・ロッカールームで泣くな! ほか

〇第5章:新時代の新モデルをつくれ!
・ソフトよりもハードに投資しろ!
・ショートケーキの土台をつくれ!
・全員を出したほうが強くなる! ほか

〇第6章:親子対談(幸野健一×幸野志有人)

Amazonのサッカー本、売れ筋ランキングで1位になるなど、今話題の『パッション 新世界を生き抜く子どもの育て方』。

サッカーだけではなく、個人の成長や子育てといった視点でも面白い本なので、気になる人がぜひチェックしてみてほしい。

著者プロフィール:幸野健一(こうの・けんいち)/1961年9月25日、東京都生まれ。サッカーコンサルタント。中央大学杉並高校、中央大学卒業。7歳よりサッカーを始め、17歳のときに単身イングランドへ渡りプレミアリーグのチームの下部組織等でプレー。以後、日本のサッカーが世界に追いつくために、世界43カ国の育成機関やスタジアムを回り、世界中に多くのサッカー関係者の人脈をもつ。現役プレーヤーとしても50年にわたり年間50試合、通算2500試合以上プレーし続けている。育成を中心にサッカーに関わる課題解決をはかるサッカーコンサルタントとして活動し、各種メディアにおいても対談・コラム等を執筆。2014年4月に千葉県市川市に設立されたアーセナルサッカースクール市川の代表に就任。専用の人工芝グラウンドを所有し、イングランドのアーセナルFCの公式スクールとして活動していたが、2019年4月よりFC 市川GUNNERS にチーム名を変更。また、33都道府県で、400チーム、7000人の小学校5年生選手が年間を通してプレーする日本最大の私設リーグ「プレミアリーグU−11」の実行委員⻑として、日本中にリーグ戦文化が根付く活動をライフワークとしている。

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