現在酒井宏樹と長友佑都が所属しているフランスの名門オリンピック・マルセイユ。
ところが最近は様々なトラブルに見舞われており、ファンが練習場を襲撃する事件が発生し、その後監督のアンドレ・ヴィラス=ボアス氏が記者会見で「許可していない選手を獲得してきた」とぶちまけて辞任を宣言した。
そして今回『L'Equipe』によれば、マルセイユの市長を務めているブノワ・パヤン氏が「スタッド・ヴェロドロームを売却したい」と宣言したという。
EURO2016の開催に合わせて大改修が行われたヴェロドロームは、2014年に収容人数を6万7000人に増加させて新オープンした。しかしそれに合わせて使用料や維持費がかなり膨らんでいると言われている。
所有しているのはクラブではなく自治体で、そしてマルセイユはそれを年550万ユーロ(およそ7億円)で借りて管理している立場である。
しかし今回Facebookのライブで市民からの質問に答えたパヤン市長は、ヴェロドロームの扱いについて以下のように話したという。
ブノワ・パヤン
「スタジアムはお金がかかりすぎるので売りたい。金銭的な混乱の元になっている。私はかつて反対していたときにもそう言っていた。
買い手を見つけたらそうしたい。数ヶ月、数年単位でそれを探したい。スタジアムはもはや維持できない。
パヤン市長は昨年7月にも「マルセイユにスタジアムを買ってほしい」と発言したことがあり、ヴェロドロームの存在による経済的負担をよく思っていないようだ。