ーーサブスクリプションリユースサービス「Excel feed(エクセルフィード」を始めた理由は何でしょうか?
日本でもスパイクが高価で買えない家庭があるという問題があります。顧問の先生が買ってあげたりすることが実際あるそうです。
サッカーを楽しむということが富裕層のもので、正直お金がかかるものになっています。
社会人なんかでもちょっとぼろぼろで使っている人いますよね。プロのサッカー選手でも新しいモデルを提供してもらえなかったり、契約を切られる選手が多いです。日本代表経験者なんかでも広告塔の価値がないとなれば切られてしまう、その数は昨年だけでも数百人になります。みんな自腹で買ったりしています。
そういう選手からは問い合わせもあるのですが、YASUDAでは我々のVision「人と人が繋がるブランドになる」に共感していただけるサッカー選手の方に使っていただいています。
ーー「Excel feed(エクセルフィード)」の仕組みを詳しく教えてください。
具体的には2,980円(税別)で3か月に1足新しいスパイクを送ります。つまりまず、最初に1足スパイクを送ります。3か月後に新品を送り、使っていたものを返してもらいます。そのスパイクのうち使えないものは廃棄、まだ使えるものはリユースをして海外へ送ります。
ユーザーには常に新しいスパイクでプレーするというプロの選手気分を味わってもらいたいと思っていますし、リユースをすることで新興国へサッカーシューズを届けようという思いがあります。
ーー対象は学生なのでしょうか?
中高生だけじゃなくてプロの選手でも社会人でも老若男女が対象です。
もっとサッカーを好きになってもらいたい。サッカーファミリーを増やしたい、サッカーをすることで笑顔をもっともっと増やしていきたい。と考えています。
新興国ではまだまだ裸足やサンダルでサッカーをしているそうです。
永田羽竜選手というバングラデシュのサッカーチーム、モハメダンSC(Mohammedan Sporting Club)所属でサッカー選手をしながら、各地を回ってサッカーを教えている方がいるのですが、現地の現状を見ると片足だけテーピングしているとか裸足の子供たちが多いです。「Excel feed(エクセルフィード)」でまだ履けるスパイクをリユースすることで、そうした方から笑顔が引き出せればいいかなと。
型落ちのモデルを新興国へもっていくというのは他のメーカーでもかつてやっていたと聞いたことがありますが、ブローカーが転売をしてしまったりしています。また、日本での状況を変えるわけではないですよね。
我々のサービスであれば日本も海外も応援できるなと。
ーー私も生ハム食べ放題とかのサービスはしたことがあります。今、なぜサブスクリプションなんでしょうか?
流行りの言葉として「サブスクリプション」が取り上げられていますが、昔からあるものだと思います。新聞の定期購読とかもサブスクですよね。今はかっこよく言い換えただけで定期購入でしょう、と。
ーープレミアムコースは3か月で5,960円(税別)2足です。
僕たちがサッカー部だったころは常に2足持ち歩いていました。だいたい3か月でぼろぼろになって買い替えのタイミングなんですよね。
今はグラウンドの状況がよくなっているからもう少し持つのかなと思っていたのですが、一部の強豪クラブ、強豪校を除いては今も土のグラウンドでプレーしているそうです。
ーー実際の反響はいかがでしょうか?
大学や高校の先生や顧問と話をしていると、個人じゃなくてチーム単位で契約できないかと言われています。そうすれば、中高生にYASUDAの名前が一気に広まってくるなぁと。
なので、ECサイトとサブスクリプションサービスを軸にやっていきます。
――人気のモデルを教えてください。
2019年(YX2019)の人気モデルは、オールブラック、ブラック×ホワイトです。契約選手も好んで履いてくれています。あとホワイトベースにしたスパイクも人気があります。
他社メーカー様は蛍光色などカラフルなスパイクを出されていますが、弊社は昔から愛されているブラックベースにしたスパイク、そしてホワイトを中心に今後も展開していきたと思います。
ーー2020年の目標はありますか?
今年は復刻したYASUDAにとって、大きな勝負をしていく年になります。具体的にはサブスクリプション以外にも3つの目標をたてています。
- 新しく開発したスパイクとターフコート対応シューズを出します。
- フットウェア以外も積極的に出していきます。
- オーダーユニフォームの問合せが昨年から増えています。サッカー、ラグビー両方です。今年はこのオーダーユニフォームを更に伸ばしていきたいです。
ーーターフコート対応シューズ、ウェアなど横展開が目立っています。
(ターフコートシューズ画像)
ターフコートと言っていますが人工芝のフットサル場でも使えます。室内のフットサル用、スニーカーも試作はしていて後々出していきたいと思います。
また、ファッション誌とコラボしたTシャツを期間限定で販売したところ好評をいただきました。今後ライフスタイル、ファッションも提案していきたいです。
というのは、YASUDA=サッカーだと思っていたんですけど、ラグビーをされている方からはラグビーのブランドらしいんです。なので、私がサッカーなのでフットボール中心にはなるかもしれないけれど、「YASUDA」をライフスタイルとスポーツ両方でやっていきたいです。
【厳選Qoly】日本代表の2024年が終了…複数回招集されながら「出場ゼロ」だった5名